HPEの新着から、「豆敷」
月曜日, 11月 20th, 20179月に作品展をさせて頂いたHPEの品々、店内にまだまだたくさん並んでいます。
会期中にブログを更新することができませんでしたが、遅ればせながらご紹介させて頂きます。
今回はおなじみの豆敷です。
初めてご覧になる方でもすでに何枚か持っている方でも、見る人が愉しい気分になる、
これは扱い始めた時から変わりません。
こういうものが常設で店に並べられていたのは本当にありがたいことでした。
今回こうしてまとまった数の入荷があって久しぶりにお客様と楽しむことができており、
とても嬉しく思っています。
当店では開店の時から豆敷を扱わせて頂きました。
その頃に比べると布も糸も、色の種類が豊富になったような気がします。
刺繍は単純に縫ったものばかりだったのが、いつからかチェーンステッチが増えました。
その1の感じは早い時期から見かけました。
最近はその3のような強い印象のものが比較的多く見られるように思います。
縫い手の個人的なブームがあったり、村全体でブームがあったりするそうです。
思い返すとその時々でよく見る刺繍の大まかな傾向は確かにあったように思います。
ただ以前からずーっと見かける刺繍もあります。
ブーム的な流れは意識せず似たようなものを縫い続けている人もいるのだろうと思います。
豆敷にはかなり個体差がありますが大きさや縁の処理については指示を出しているらしく、
使い古した布は刺繍のない面に使うように、という決まりも設けているそうです。
でもお気付きのとおり、掟破りはたくさんあります。
ただその掟破りもだいたいの場合それはそれで味わい深くていいものです。
谷さんが受け入れているのも納得のいくところです。
刺繍について谷さんから指示や希望を言うことはなく、任せているそうです。
かなり自由度は高く、村人それぞれが思い思いに描く落書き、といったところでしょうか。
子供からご老人まで老若男女問わず携わっていますから刺繍の技術も絵的な感性もじつに様々、
ズラッと並べると村人たちがいるみたいで面白いです。
素材と人々の大らかさを、日々使っていても、商品として店で眺めていても思います。
HPEの布の生産数は減り続け、今は年に一度入荷があればいいほうです。
だから貴重、価値がある、ということを言うつもりはありませんが…
そういう評価を否定できない状況になってきている、というのが現実です。
ご紹介しながらまた近いうちに品切れになるんだと考えると寂しくなってしまいます。
ただ冒頭にも綴りましたが、見て頂けるものがあるこの状況を、しっかり楽しみたいと思います。
タオルや風呂敷もたくさん並んでいます。
後日ご紹介いたします。
通販対応もいたしております。
お好きなものがございましたら、この機会を是非ご活用くださいませ。