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「古いモノ 展」から、リーチ・濱田・河井

火曜日, 8月 23rd, 2016

今回の「古いモノ 展」は民藝関心派の作家・窯元の作品を多めに、と意識して準備しました。
そうなるとこの御三方の作品はやはり外せません。

意識していても簡単に手に入れられるものではありませんが、
前から持っていたもの1点と良縁に恵まれて手元に来てくれたものが2点あり、
3点のご用意となりました。

どれも小さなものですがその小ささゆえに気軽にお部屋に飾ったりちょっと使ってみたり、
巨匠の作品だからと肩肘張らずに親しみをもってお持ち頂けるように思います。

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バーナード・リーチ「櫛描鳥文青磁皿」、径15cm高2.5cm。

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簡単に描かれた櫛描の鳥が可愛らしく、リーチさんの絵心を感じる一品です。
目立った劣化はなく良い状態だと言えます。

中心に釉薬をかける前に何かが当たったような跡があります。
これがなければと思ってしまいますが、これがあるおかげで当店にも手に入れられたのかもしれません。

裏面にセントアイブス窯の印と、リーチ個人の作であることを表すBL印があります。
箱はありません。

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濱田庄司「抜蝋黍文湯呑」、径8.2cm高8.6cm

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ズーム

こちらはかなり使い込まれており、良い表情になっています。
そもそもの焼上がりが非常に良かったことも想像できます。

こちらも箱なし、しっかり使われた中古品だから当店でも買えたのかもしれません。
お求め頂いた方にはガンガン使って頂きたいです。

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河井寛次郎「呉須灰具」、径13.5cm高9.5cm。

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ズーム

この灰具は辰砂のものが図録や展示会でも度々紹介されます。
辰砂は寛次郎さんが熱心に取り組んだ釉薬なので取り上げられやすい、
ということなのでしょうがこの呉須もとてもきれいです。

はじめてみた時から強く心惹かれていました。
売り物として目の前に現れた時は、あー買わされたといった感じでした。

たいへんな思いをしましたが暮らしにも仕事にも大きな励みになったし、
いろいろなことを教わったし、手に入れ良かったとしか思えません。
惚れ込んだお客様、ぜひ思い切ってください。

河井須也子さんによる極め箱があります。

ちなみに5月の「GalleryONO展」ではリーチさんの絵を2点、
濱田さんの盒子と赤絵角皿、寛次郎さんの茶碗をご紹介させて頂きました。

年に2回もこの御三方の作品を並べることができ、恐れ多くも嬉しく思います。
こんなことはこの先ないかもしれません。
たくさんのお客様にご覧頂けたら嬉しいです。

会期前ですが明日もブログを更新いたします。
どうぞよろしくお願いいたします。

「GalleryONO展」から、リーチ・濱田・河井

火曜日, 5月 10th, 2016

展示するお品物を選びに伺ったとき、当店のお客様にお好きな方が多いだろうとのお考えから、
民藝運動を牽引した作家たちの作品をいくつかご用意してくださっていました。

偉そうで恐れ入りますが、ビッグネームの作品といってもピンからキリまであります。
しかしさすが小野さん、佳いものをお持ちです。

「買えるものではなく、欲しいと思ったもの。そういうものしかワシは扱わんのじゃ。」
小野さんを訪ねるようになったばかりの頃、そんな話をしてくださいました。

それを証明するように、選ばせて頂いたものを「これイイじゃろ。」と言いながら持たせてくださり、
当店で小野さんの収集品を展示できることにあらためて喜びを覚えました。

まずはバーナード・リーチの作品からご紹介いたします。

20160510_12作品とも18cm×13cm

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右にズーム

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全体(120cm×60cm)

リーチさんの作品は陶器を扱ったことがありました。
今回思いがけずに絵をご紹介できる機会に恵まれ、感激しています。
ご来店の際はぜひじっくりとご覧になられ、筆致まで味わってください。

上は瀬戸内海を描いた作品です。
日本民藝館に蔵品があり、バーナード・リーチの著書「日本絵日記」にも記載があります。
ご覧のとおり2作品を合わせた軸装です。

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32.5cm×23cm(額:48cm×38cm) ※ご売約御礼。

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ズーム

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もひとつズーム

この風景画は1920年代、リーチさんの若かりし頃の力作です。
晩年の墨で描いた作品もたいへん魅力的ですが、ペンで描いたこちらの強い感じもグッときます。

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柿釉草會盒子(径10cm高11.7cm)

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ズーム

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内側は糠釉

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柿釉赤絵角皿(20.5cm×20cm高4cm) ※ご売約御礼。

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ズーム

濱田庄司さんの赤絵は数が少ない貴重なものです。
その中でも今回ご出品くださったこちらは抜群の出来ではないかと思います。

上の2点はどちらも沖縄滞在を経て間もなくの頃でしょうか。
濱田庄司さんの筆の箱書きがあります。

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彩碗(径14.8cm高7.8cm)  ※ご売約御礼。

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見込み

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ズーム

この手の作品は寛次郎さんの晩年における象徴的な作品と言っても過言ではありません。
この茶碗は最上級、美術館クラスだと小野さんは自信をもって話してくださいました。
私もそうに違いないと確信しています。

ちなみに寛次郎さんの晩年の箱書きは字が独特でそれ自体も作品とされるほどですが、
この彩碗の箱書きがまさにそれです。

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リーチ、濱田、河井、それぞれの箱書き。

民藝運動を牽引した作家は芹澤銈介さんの作品が板絵など、大小届いています。
そちらは後日まとめてご紹介いたします。

どうぞご期待ください。

河井寛次郎 小間絵シール

金曜日, 12月 21st, 2012

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京都の河井寛次郎記念館の売店にあるこの小間絵シール、
この度当店でも扱わせて頂けることになりました。

河井寛次郎さんは京都で作陶を続け生涯を終えられましたが、
お隣の安来市がご出身です。

出西窯や湯町窯とは親しい交流がありましたし、
石飛勝久さんの師匠、上田恒次さんは寛次郎さんの弟子でした。

それに森山窯の森山雅夫さんは寛次郎さんの内弟子として6年間師事するなど、
当店とお付き合い頂いている作り手とは深い関わりがあります。

また私事で大変恐縮ですが、工芸に興味を持ち始めてからすぐに民藝を知り、
ほぼ同時に河井寛次郎さんを知り、深く感銘を受けてこの仕事を生業としたい、
と思うようになりました。

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辰砂窯変筒書蓋物(中期から晩年期にかけての作)、故河井須也子さんによる箱書付き。

好き過ぎて、寛次郎さんの作品も一点ご紹介しております。

そんなこんな色々あって、寛次郎さんにゆかりの深い島根にある当店で、
この小間絵シールをぜひ扱わせて頂きたいとお願いしてきました。

ご快諾頂けて嬉しい限りです。これからは京都と松江でお求め頂けます。

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河井寛次郎墨画集(1978年、五月書房)のケース

こちらは寛次郎さんが作品として残した墨画と、陶器のイメージや絵付けのイメージ、
木彫や家具デザインのラフスケッチなどなど、捨てられずに残った墨画、もたくさん
掲載されているちょっとマニアックな本です。

この本を「いや~、良いなぁ~。」と何度も見返していたので、記念館の売店で
小間絵シールをはじめて見た時は驚き、喜び、必要以上に買って帰りました。

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河井寛次郎墨画集の表紙

ところで小間絵とは、新聞や雑誌などで余白を埋める小さな挿絵のことです。

河井寛次郎記念館の学芸員で寛次郎さんの孫にあたる鷺珠江さんによれば、
このシールの絵は実際に新聞社に提供され、使われていたものだそうです。

鷺さんの父上、河井博次さんがその小間絵の部分を切り抜いて纏めたものがあり、
河井寛次郎記念館ではその「小間絵スクラップ」が展示されることもあるとか。
そこから選りすぐったものがこのシールになっているそうです。

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4枚のうちの1枚。

寛次郎さんの絵を今、こういう形で楽しむことができるのは実にありがたいことです。

店頭での販売はもちろん、つい先程からオンラインショップにも掲載しました。
河井寛次郎記念館にも松江にも出掛ける機会のないお客様、今すぐ欲しいお客様、
どうぞご利用ください。

コチラのページで絵柄などじっくりご覧ください。
先日ご紹介したおざぶガベも、その他のページ下部に10枚載せました。

どちらも皆さまのご利用を、心からお待ちしております。

8月・9月は島根県立美術館と当店にぜひ

火曜日, 7月 31st, 2012

島根県立美術館で開催されている展示のポスターを入口に掲示してます。

島根民藝協会の設立80周年を記念しての本展示、色々と勉強できそうで大変興味深いのと、
日本民藝館をはじめ安部榮四郎記念館や河井寛次郎記念館、鳥取民藝美術館所蔵の品々が
並ぶそうで、マニアックな展示の気配がします。見に行くのが実に楽しみです。


こちらのパンフレットは店頭に置いてあります。どうぞご自由にお持ちください。

展示を見に行かれる際は県立美術館から徒歩12分、当店にもどうぞお立ち寄りください。
常設にくわえて古いものを、特に山陰に関連のあるものを多めに並べてお待ちしております。


河井寛次郎 「辰砂窯変筒描蓋物」 故河井須也子さんによる箱書付き。

お隣の安来市出身の寛次郎さん、森山窯の森山雅夫さんの師匠であり、出西窯・湯町窯にも
何度も訪れています。「仕事のうた」のポスターもあります。詳しくはコチラをご覧ください。


バーナード・リーチ 「炻器天目釉刻線格子文盒子」
同じ作品がカラーで紹介されている1980年の図録(もちろん中古です)をお付けします。

リーチさんも出西窯・湯町窯や舩木さんの工房で制作するなど、深いゆかりのある方です。
残した意匠も数多く、ハンドルの形など今も愛され、受け継がれています。


ぼてぼて茶碗

松江周辺で庶民のものとして使われていたぼてぼて茶碗。布志名焼の大変古いものです。
目立つ貫入がいくつかありますが、一晩水を入れても全く漏れませんでした。お使い頂けます。


出西窯 「飴釉洋酒瓶」 共箱付

島根・民藝といったら出西窯といっても過言ではありません。
今年で開窯65年、長い歴史への敬意を込めて、以前の品も少し並べています。

こちらは日本民藝館所蔵の伊万里の古い醤油瓶を参考に作られ、
昭和37年度日本現代陶芸展に入選との記録があります。
本品もその前後に作られたと思われます。新品同様で匂いもありません。
使われずにしまってあったのでしょうか。


机 鳥取県の民家で使われていたもの。

陳列で使うのにこの手の机を集めていたつもりが、好き過ぎて増える一方です。
気に入って頂けた方にお譲りできれば嬉しく思います。

古いものは他にもいくつかご用意しています。

そしてそして、当店は8月に企画展、9月に個展の予定があります。

・8月10日~8月20日 「色硝子」 

安土草多さん、安土忠久さん、石川昌浩さん、太田潤さんの色硝子をご紹介します。
青、緑、水色、茶色、葡萄色、ラムネ色、、、たくさんの色と形が並びます。

・9月7日~9月17日 「石飛勲展」

白磁でおなじみの石飛さんですが、本展示では今取り組んでいる全仕事をご紹介します。

というわけで、「民藝 手仕事の美」期間中は現在の作り手たちによる品々も集います。

新旧の手仕事、どちらも観るだけで楽しませてくれますが、
お持ち頂ければ毎日の暮らしを楽しくしてくれるものです。
何かを見つけに、是非あわせてお出かけください。

「色硝子」と「石飛勲展」については今後詳しい情報を随時載せていきます。
ご期待ください。

河井寛次郎「仕事のうた」

火曜日, 8月 23rd, 2011

河井寛次郎さんの作品は陶磁器にとどまらず真鍮や木彫りにまでおよび、
書や言葉も作品と並んで今でも多くの人に支持されています。

そんな河井寛次郎さんの言葉に「仕事のうた」というのがあります。

仕事が仕事をしてゐます
仕事は毎日元気です
出来ない事のない仕事
どんな事でも仕事はします
いやな事でも進んでします
進む事しか知らない仕事
びっくりする程力出す
知らない事のない仕事
きけば何でも教へます
たのめば何でもはたします
仕事の一番すきなのは
くるしむ事がすきなのだ
苦しい事は仕事にまかせ
さあさ吾等はたのしみましょう

45cm×92cm ※クリックで拡大できます。

上の画像は昨年、各地で開催された河井寛次郎さんの生誕120周年記念展
にて販売されたポスターで、寛次郎さんの版画を元に河井寛次郎記念館
監修により発行されたものです。


専用のビニールに包まれています。

寛次郎さんはお隣の安来市のご出身、そんな縁も手伝ってこのポスターを
当店に置かせて頂くことになりました。自分は前から作品や言葉はもちろん
寛次郎さんの生き方すべてが大好きでした。それにこの仕事を生業にしたい
と思うようになった一番の動機は寛次郎さんといっても過言ではありません。

こういうかたちで関連の品を置けることを心から嬉しく思います。

郵送が可能です。ご希望の方はお気軽にご連絡ください。
全国どこでも送料込1,080円(※普通郵便 ※1枚追加につき648円加算)でお届けいたします。
店頭では1枚648円で販売いたします。

それと、

河井寛次郎記念館館長、河井紅葩(須也子)さんの箱書き

身の丈に合わないなーと思いながら、寛次郎さんの作品も置いています。
お好きな方に是非お持ち頂きたく思います。こちらもお気軽に(?)ご連絡
くださいませ。