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「松崎修 展」から、拭漆

木曜日, 12月 1st, 2016

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栗塗分すみ入盆(25.8cm×19.4cm高3.8cm)

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欅塗分楕円盆(29cm×12cm高3.3cm)

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栗塗分楕円盆(45cm×21.8cm高4.4cm)

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欅塗分すみ丸盛器(39.4cm×30.5cm高5.8cm)

修さんは美しい杢目が出てきたら黒や朱を塗らずに拭漆をして作品に生かします。
素材に元々あった美しさをそのまま作品の一部にできるのは修さんの作品の強みであり、
使う側にとっても醍醐味と言っていいかもしれません。

ただ杢目を気に入って作品を選んでくださったお客様が帰られた時、
「杢目がきれいで拭漆にしたのだから杢目を褒めてもらえるのは嬉しいことだけど、
そこばかり褒められて形についてのリアクションがないと、ああ、また負けたと思います。」
と修さんは話してくれました。

木が持つ魅力は作品の力になってくれることもあれば、厳しく現実を突きつけてくることもあるようです。
でもずっと向き合っていく素材がそうやって仕事を両面から励ましてくれるのはありがたい事かもしれません。

何はともあれ、杢目に負けたと悔しがっている修さんにそりゃしょうがないよと思いつつ、
そうでなくちゃ!と自分も励まさ、背筋が伸びました。

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栗拭漆十六角盛器(49.5cm×49cm高5.5cm)

「松崎修 展」、残すところあと3日となりました。
初日に比べたら少なくなりましたが、まだまだ見応え充分、しっかり並んでいます。
終盤だからと肩を落とさずにご来店ください。

尚、会期中ではありますが石飛勝久さん・勲さんの白磁や安土忠久さんの硝子なども並びました。
修さんの仕事との相性がとてもいいです。取り合わせてご覧になってみてください。

よろしくお願いいたします。

「松崎修 展」から、朱×黒

火曜日, 11月 29th, 2016

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塗分すみ丸盛器(19.5cm×19cm高4.5cm)

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塗分丸盆(径19.5cm高3cm)

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石飛勝久さんの徳利と石飛勲さんのぐい呑みを。

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塗分盛器(20.2cm×15.5cm高4.7cm)

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塗分隅切盛器(32cm×18cm高4.5cm)

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塗分丸盛器(径36cm高6.5cm)

今回は朱漆と黒漆の組み合わせのものをご紹介いたします。

内側が朱漆だと中に入れたものを引き立てつつ、全体を明るい印象にしてくれます。
でもどこか引き締まって見えるのは縁の黒が効いているからでしょうか。

松崎さんの作品はお盆と名付けられていてもお皿として使いたくなるものや、
反対にお盆として使えそうなお皿があります。
何かを飾るときに台として好ましいこともあります。
お客様の見立てでいろいろな楽しみ方をして頂ければと思います。

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塗分四方盆(17.5cm×17.2cm高3cm)

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塗分四方盆にズーム

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塗分丸盆(径20cm高3cm)

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塗分四稜盛器(32cm×23.5cm高4.5cm)

黒の面積が広いとぐっと静かな印象になります。
お料理でもお花でも何でも、上に置いたものもがしっかり目に入ってきます。

全体を明るく見せる朱、ものを引き立てる黒、といった感じです。

ちなみに松崎さんの作品はすべて朱漆の下には黒漆、黒漆の下には朱漆が塗られています。
使い込んでくとそれぞれ反対の色が見えてくる、という構造です。
こういう塗分のものがこれから先どういう表情になっていくのか、とても楽しみです。

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塗分丸箱(径17cm高12.5cm)

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ズーム

会期中ですが明日はお休みを頂きます。
お間違いのないようお気を付けくださいませ。

尚、明日からお問い合わせからのご購入をご希望されているお客様へのご案内を開始いたします。
お悩み中のものがあるお客様、お値段が気になるというお客様、お気軽にご質問ください。

どうぞよろしくお願いいたします。

「松崎修 展」から、作品のお手入れ

月曜日, 11月 28th, 2016

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朱漆長皿、部分。

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塗分四稜盛器、部分。

松崎さんの作品は丁寧に扱わないといけないのだろう、
とお思いの方がとても多いことがお客様とお話していて分かりました。
ガラス質に覆われているわけではありませんしテクスチャーも様々、
なんとなく繊細そうだと思うのは当然かもしれません。

私も使い始めるまでは丁寧な扱いやメンテナンスが必要なのだろうと思い込んでいて、
自分の中で勝手に修さんの作品の敷居を高くしていました。

それでも使ってみたい気持ちが続いたので取り扱い店の方にいろいろ聞いてみたところ、
注意すべきことが何点かあるくらいで意外と楽に使えることに驚きました。

使い始めてみたら実に丈夫で、すぐに馴染みのある陶磁器とほぼ同じ扱いになりました。
それ以来、毎日気楽に愉しんでいます。

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黒漆丸鉢、部分。錫が蒔いてありますがこれも簡単に剥れたりはしません。

今日までにお客様からよく聞かれたご質問とその答えを以下に記します。
これから松崎さんの作品をご覧頂くにあたっての参考にして頂けますと幸いです。

Q:普通に洗って大丈夫ですか。

A:市販の食器用洗剤、スポンジで洗って頂いて大丈夫です。
  ただし不織布で擦ると傷になりますのでご注意ください。

Q:注意するべきことはありますか。
A:電子レンジ、食器乾燥機でのご使用はできません。
  沸騰したばかりのお湯を入れると傷む可能性があります。
  冷蔵庫は2・3時間ほどなら平気ですが、一晩入れたままにしたら傷む可能性があります。

Q:塗り直しはできますか。
A:自作であればできます。ご相談ください。

Q:何か特別な手入れは必要でしょうか。
A:特には必要ありません。頻繁に使ってもらえるとそれが一番のメンテナンスです。
 
お客様から度々頂戴したご質問はこんなところです。
これを見ただけでも想像してたより楽そう、と思われる方がいらっしゃるのではないでしょうか。

ちなみに拙宅では2歳半の娘が修さんの小鉢を使っています。
落とされたり、スプーンで叩かれたり、フォークでザクザクされたり、投げられたり…
扱われ方は実にひどいものですがそれでも特にトラブルなく健気に働いてくれています。
温度変化は苦手ですが、とても丈夫なうつわです。

というわけでタイトルは「お手入れ」としましたが、注意点が少々といったところです。
ただもしご不安に思われることが御座いましたら、どんな些細なことでもどうぞご質問ください。
当店で分からないことは修さんに確認して、必ずお返事いたします。

よろしくお願いいたします。

「松崎修 展」から、黒漆の重箱

月曜日, 11月 28th, 2016

重箱をご覧くださるお客様の多くはまず朱色のものに惹かれるようです。
けれど気に入ったものを一か所に集めて検討しているうちに黒漆の重箱も気になりはじめ、
いつの間にか候補の中に黒も加わっている、なんてことが何度かあっておもしろかったです。

それが私自身も朱漆の重箱をどれかひとつ、と思っていたのに今や候補に黒があります。
自分も同じ状況になりお客様の苦労がよーく分かりました。
皆さまが悩んでいるのを楽しそうに見ていてすみませんでした。

今日はそんなジワジワくる黒漆の重箱をご紹介いたします。

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黒漆楕円重箱(12.3cm×9cm高15cm) ※ご売約御礼

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黒漆六角重箱(14cm×12.2cm高17cm)

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縁には朱漆

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黒漆すみ丸重箱(19.5cm×19cm高13.5cm)

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黒漆楕円重箱(28cm×13cm高12cm)

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こちらも縁に朱漆

昨日の記事のようにお料理を盛りつけた画像がご用意できず恐れ入ります。
朱漆とはまったく違う雰囲気で、でも同じくらいお料理を引き立ててくれることと思います。
ふだんの食卓で小鉢・盛鉢のように使って頂けますと幸いです。

ところで重箱はお客様がご希望される色、かたち、大きさ、段数の組み合わせが在庫にない、
ということがよくあります。
どうしようもない事とは分かっていますが、当店も修さんも残念に思うところです。

ただ本展の会期中でしたら製作期間として1年を目安にお待ちいただけるお客様に限り、
ご希望の組み合わせを指定してのご予約を承ります。

あくまで修さんの制作ペースに支障のない範囲での依頼に留めるつもりでおりますので、
状況次第でご注文受付をストップする場合もございます。
その際はご容赦くださいませ。

まずはお気軽にご相談頂ければと思います。
どうぞよろしくお願いします。


この記事の中で修さんの作品のメンテナンスについてもご案内する予定でしたが、
独立させて次の記事にいたします。

「松崎修 展」から、朱漆の重箱

日曜日, 11月 27th, 2016

松崎さんの仕事は当店でご覧頂けるようになってまだ1年ほどです。
これまでに店頭でご紹介してきた作品数も決して多くない中での個展開催となりましたが、
「ずっと楽しみにしていたんです!」というお客様がお近くからも県外からもご来店くださいました。

漆に馴染みがないお客様が多かったようですが皆さんどんどん松崎さんに質問されて、
松崎さんは作品や製作、うつわの取り扱いについてとても丁寧にお話ししてくださり、
私はそれを必死に盗み聞きして学び、、、昨日・今日と静かに熱気を帯びた店内でした。

皆さまに心から御礼申し上げます。
ありがとう御座いました。

今回はお正月が近いこともあって重箱を多めに届けてほしいとお願いしていました。
小さなものから大きなものまで、いろいろなかたちが届きました。
今日はその中から朱漆のものをご紹介いたします。

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朱漆丸重箱(径11.2cm高9cm) ※ご売約御礼

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朱漆丸重箱(径15.5cm高18.3cm)

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朱漆楕円重箱(17.6cm×11cm高14.5cm) ※ご売約御礼

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朱漆花形重箱(径12.5cm高16.5cm) ※ご売約御礼

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朱漆花形重箱(径15cm高13.8cm) ※ご売約御礼

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朱漆花形重箱(径22cm高21.5cm)

お正月に松崎さんの重箱があったら最高だろうなぁと思います。
拙宅にもどれか一つお迎えするつもりですが選ぶのはもちろん会期が終わってからです。
目を付けているあれが残ってくれるのか、残ってくれたとしても黒にも気になるのがあるし…
悩ましいです。

重箱は箱をバラしてじっくりご覧頂くよう、特にしつこくご案内しています。
店内入ってすぐのテーブルに、スペースをたっぷり使ってすべて並べました。
蓋を取って、平置きにして、隅々までご覧ください。

内側はもちろんですが蓋の裏も丁寧に作られていて、ここもぜひご覧頂きたいポイントです。

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上の段だけを並べて

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蓋を裏返して

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小鉢使いでもいい仕事します。

松崎さんの作品は使い込むと新品の時よりも艶が増していくのと、
頻繁に使って頂ければそれが何よりのメンテナンスになります。
箱としてだけでなく、こうして小鉢使いにして出番を増やして頂けたらと思います。

ところで松崎さんの作品を見て、「漆だから扱いがたいへんそう。」
と仰る方がとても多いです。
私も以前そういう印象を持っていたのですが。それは思い込みと言っても過言ではありません。

明日、黒漆の重箱をご紹介いたします。
どれくらい扱いが楽なのかも綴りますのでそちらもご覧いただけますと幸いです。

どうぞよろしくお願いいたします。