Posts Tagged ‘村田森’

「村田森 展」終了しました。

木曜日, 12月 25th, 2014

村田森さんの作品の幅が磁器だけでこんなにあるのかと圧倒されつつ、
力強い作品、絶妙に力が抜けた可愛らしい作品、その中間のような作品、
お客様とともに楽しませて頂きました。

そして徹底的な古作の写しにしっかり取り組んでいらっしゃることが、
作品すべての存在感、空気感となっていることをあらためて確認しました。

当店のような小さな店の依頼でしたが、
本気で取り組んでくださったことを心から嬉しく思いました。
来てくださったお客様もたくさんの作品を前に喜んでくださり何よりでした。

20141225
DMに載せた瑠璃釉白彩皿 

来年からは韓国に設けた工房での制作が始まります。
これまでと同じようなアプローチで作陶を続けられるのでしょうか。
どういう作品を見せてくれるのか非常に楽しみです。

日本で続けられる磁器の仕事も、本展のマグカップで見られた影絵のシリーズや、
上の画像のような白彩、今回出品の中にはありませんでしたが釉裏紅など、
次々取り組まれています。こちらも目が離せません。

村田さんの作陶への熱意と好奇心はものすごく高いレベルで保たれてきたし、
これからも今以上を保ち続けるのだろうと、色々なお話をして思いました。
そして今後もしっかり作品を見ていかなければいけない作り手だと確信しました。
お客様と一緒に追いかけていければ幸いです。

会期中はお天気の悪い日が続いてしまいました。
そんな中ご来店くださいましたお客様に、あらためて御礼申し上げます。
ありがとう御座いました。

明日からの常設でも、引き続き作品を紹介して参ります。
会期中にご来店が叶わなかったお客様も、楽しみにお出かけください。

どうぞよろしくお願いします。

「村田森 展」より、いろいろ その2

日曜日, 12月 21st, 2014

今日はブログで最後の作品紹介、
可愛らしい香炉と、迫力の大もの2点をご紹介します。

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香炉(高12cm)

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蓋の裏側にこのように穴があるので、

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煙はこのワンコの前と後ろからモクモクと出てきます。

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瑠璃釉白彩龍文瓶子(高33.8cm)

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反対側。

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顔にズーム。

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手足にズーム。

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ワインクーラー(高20.5cm)

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ズーム

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内側

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裏面にはシンプルなサイン。

ところで村田さんは作品にサインを書いたり書かなかったりしますが、
書かれるサインは色々あって面白いのでいくつかご紹介します。

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染付羊歯文大皿。

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染付網目紋大皿。

上の2枚は昨日ご紹介した大皿ですがあらためて。

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デルフトマグカップ、デルフト楕円皿。

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デルフト8寸皿。

KIRINは森の字を分解して木と林、の音読みだそうです。
今回届いたデルフトにはすべてこのKIRINが書かれています。

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酒器の記事、一番最後にご紹介した祥瑞盃の裏です。

以上でブログでの作品紹介を終わります。
連日ご覧頂きました方々に心から御礼申しあげます。ありがとう御座いました。

あらためて最初の記事から見返してみて、そして店内を眺めてみて、
たくさんの作品をご用意くださったことを嬉しく思いました。

お問い合わせのメールをくださったお客様が、
候補は決まっているのだけど最終決断がなかなか出来ずにいる、と仰いました。
お気持ち大いにお察しいたしますが、ご連絡が早かった方からのご案内となります。
くれぐれも悩み過ぎないようご注意ください。

尚、インスタグラムでのご紹介は会期終了まで続きます。
引き続きご覧頂けますと幸いです。

あと2日、最後までご来店・お問い合わせをお待ちしております。
どうぞよろしくお願いします。

「村田森 展」から、いろいろ その1

土曜日, 12月 20th, 2014

ご来店のお客様がお店で1時間以上何を買われるか悩む、
というのが本展では当たり前の光景でした。

今まで常設で村田さんの作品をあまりご覧頂けなかったこと、
並んでいる品々の作風が様々あるため目がなかなか落ち着かないこと、
気に入るものが多過ぎること、などが原因のようです。

何はともあれお時間かけて選んで頂けると、当店としても安心します。
ご来店の際はお時間許す限り店内何周もして、ゆっくりご検討なさってください。

そして村田さんの作風がいろいろなので、ブログでのご紹介も追いついてません。
今日はまだお見せできていない器類を一気にご紹介します。

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青白磁鎬ポット(左:16.5cm×9cm高11cm、右:17.5cm×9.8cm高12.3cm)

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青白磁鎬汲み出し(径9.5cm高7cm)、そば猪口(径8.5cm高7cm)、筒湯呑み(径6.5cm高11cm)

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青白磁鎬汲み出しにズーム

青白磁の手はポットと湯呑が届いています。
筒湯呑みは私には見慣れない形でしたが使って見ると持った感じがよく、
お茶も冷めにくくてとても使い良いです。

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煎茶器セットその1 宝瓶(径9.5cm高6cm)、碗(径6.3cm高4.2cm)

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煎茶器セットその2 宝瓶(径9.5cm高6cm)、碗(径6.3cm高4.2cm)

宝瓶と碗2点のセットになります。
松江での個展ということを意識して制作してくださいました。

なかなか好みの煎茶器にめぐり会えなかったけど、これはお茶も栄えそう!
と喜んでお求めくださったお客様がおられました。ありがとう御座いました。

20141220_6
染付湯呑3種(高9cmほど)

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影絵マグカップ3種(高8cmほど)

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反対側

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猫にズーム

影絵のシリーズは釉薬をしみ込ませた型紙を張りつけて模様を施します。
そのため絵には布目のように跡がつきます。
手描きとはまた違ったニュアンス、テクスチャーになっています。

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白磁丼(左:径13.5cm高7.5cm、右:径18cm高9cm)

ベーシックな形で絵付けもない、ただのシンプルな丼。
磁器の質感の良さが味わえる逸品です。普通の丼をお探しでしたら是非こちらを!
絵付けが無くても村田さんらしさをしっかり感じます。

ちなみに先日の記事、谷屋さんでお茶漬けを頂いた時の丼は左のです。
右はラーメン・うどんにピッタリ、盛鉢としても使いやすそうです。
上の2点の中間のサイズ(径16cm高8.5cm)もあります。

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染付網目文大皿(径33cm高5.5cm)

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染付羊歯文大皿(径30cm高6cm)

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絵にズーム

さて「村田森 展」、会期は残すところあと3日となりました。
今日もほぼ一日中雨、会期中は悪天候が続いてしまっていますが、
そんな中でもご来店頂きましたお客様に心から感謝申し上げます。
誠にありがとうございます。

これからご来店をされるお客様、ご来店をご検討されているお客様、
まだまだしっかりご覧頂けます。
残りの会期も天気予報が冴えませんが、めげずにお越しください。

ご来店が難しいお客様におかれましては、
ブログやインスタグラムの画像をお時間許す限りゆっくりとご覧になられ、
お問い合わせをご検討頂ければと思います。

明日は大物や香炉など、器以外のものを数点ご覧頂きます。
ブログでの作品紹介はそれが最後になります。

どうぞよろしくお願いします。

「村田森 展」から、小品

金曜日, 12月 19th, 2014

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小壷2種(高4.9cm、6.3cm)

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ズーム

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薬味入れ2種(ともに径5.5cm高3.5cm)

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パカッ

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蓋にズーム

「小さきものは、みなうつくし」なんてフレーズがありますが、
小品には使う機会のあるなしには関係なくグッときてしまう方が多いようで、
手にとってニコニコしながらご覧になるお客様がたくさんおられます。

村田さんの小品はその小ささに染付の絵の可愛らしさが相まって、
さらに皆さまを困らせています。

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染付振出 その1 (高6.7cm、6.2cm)

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ズーム

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瑠璃釉振出 (高6.7cm、8.3cm)

20141219_9
ズーム

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染付振出 その2 (高7.4cm、7.9cm)

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90度回転

20141219_13
180度回転

20141219_14
270度回転

20141219_15
それぞれ蓋はこんな感じです。

振出は金平糖や甘納豆などを入れる茶道具です。
お茶をされない人にはあまりピンとこないものかもしれませんが、
見た瞬間キュンときてしまったために、悩む人続出です。

あまりにもグッときたなら使いたいように使って頂ければと思いますし、
身近に置いて愉しい、ただそれだけの買い物もたまにはいいもんです。

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香合(径4cm高3.3cm)

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横から

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蓋にズーム

画像からでも可愛らしさが伝わるかと思います。
ご来店の際はぜひ手にとって、じっくり眺めてください。

ところで村田さんは来年から年の半分を日本、もう半分を韓国で過ごされます。
憧れていた韓国の土を使って、韓国に設けた工房での作陶が始まります。

「やってみないと分からない事だらけ」と村田さんは仰いました。
作品展については無責任に受けられないのでまずは適切なペースを探るため、
来年はかなり回数を減らすそうです。

本展は村田さんの山陰初個展となりましたが、次回はいつお願いできるのか、
今後の常設展示で作品がどの程度ご覧頂けるのか、見当がつきません。

こういうことはお客様を煽るようなので気が進みませんが会期は残り4日、
やっぱりお好きな方や興味がある方には今見て頂かないとと思い綴りました。

どうぞお見逃しなく。

「村田森 展」番外編、谷屋でお食事

木曜日, 12月 18th, 2014

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谷屋さんが今日使ってくださった器。

当店から新松江大橋を渡ってすぐのところにある料理屋「谷屋」さん。
当店で度々うつわをお求めくださっています。

開催中の「村田森 展」からもいくつか器をお選びくださったので、
それらを使ってのお食事を、とわがままを言って先ほどお邪魔してきました。

空腹でしたら後でご覧になられてください。

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お造りは鯛・鰆・かわはぎ・きつね鰹。染付網目紋皿に。

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白磁菊皿に牡蠣佑庵焼。

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瑠璃釉陽刻花鉢に鱈の白子ポン酢。

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独楽文皿に鴨肉の西京味噌焼。

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白磁小丼に海鮮胡麻茶漬け。

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出汁を掛けて混ぜて頂きました。

在店日の晩、村田さんご夫妻と谷屋さんでお食事をご一緒しました。
料理はもちろん、日本酒もいろいろあってとても満足してくださいました。

谷屋さんに行かれる際は予約無しでは入れないこともありますので、
事前にご予約されることをお薦めします。

今日もいつもと変わらず目にも美味しいお料理でお腹いっぱい、最高でした。
ごちそうさまでした。

谷屋 松江市和多見78 090-8240-6716