Posts Tagged ‘古いもの’

新着その7、古いモノ

日曜日, 12月 11th, 2016


文机、捏ね鉢、作業台、鍋蓋など。

10月の長旅は作り手を訪ねたり、企画展を観たり、古いものを仕入れながらの旅でした。
古いものは木のもの、とりわけ文机・寺子屋机といったものに縁がありました。

この手のものは店の什器としていくつか使っていますが、
それを見たお客様から「これを売ってほしい。」というお声を頂戴することが度々ありますし、
好きなものなのでいつか商品として店に並べてみたいと思っていました。

それが今回、長旅の道すがら状態がよく価格も比較的求めやすいものが数点手に入りましたので、
これまでに什器として使ってきたものもあわせて商品として並べてみました。
お好きな方にお持ち頂けたら嬉しいです。


径46cm高22.5cm ※ご売約御礼

上の画像はフィリピンのもので豆敷の陳列に何度か使いました。
確実な情報でなく恐れ入りますが、小さいテーブルのようにして使ったものだと聞いています。
天板も脚も編み込みにほつれがないし、全体的にダメージの少ない良い状態のものです。

ちなみにここ最近のブログの画像にも販売中の什器がいくつも写っています。
HPEの豆敷を入れている大きな鉢やケナフ紐や葛の巾着をのせたアフリカのスツール、
仁城逸景さんのお椀を置いている文机、島岡桂さんの作品を並べている文机もお売りしています。
大きなものだと注連縄を飾った下、上江洲さん照屋さんのうつわが並べてある棚がお譲りできます。

尚、今のところ什器として代わりがないものには値札を付けていません。
値札がないものはお売りできませんのでご容赦くださいませ。

こんなに什器も売っているのは初めて何だか楽しいです。
ご来店の際はそちらもどうぞご注目ください。

よろしくお願いいたします。

「咖喱と古民藝」、明日からです。

金曜日, 10月 21st, 2016

まずはじめに、
鳥取県中部を震源とした地震のことでたくさんの方々から安否確認のご連絡を頂戴しました。
心より感謝申し上げます。

店内には今のところ変わった様子は無いとの報告を大家さんからいただき安堵しております。
埼玉の実家に帰省しておりますので私たち家族も全員無事です。
ご心配頂いておりましたらご安心頂けますと幸いです。

被害に遭われた方には心からお悔やみ申し上げます。
早期の終息を願うばかりです。

20161021_1

さて明日から中目黒のSMLさんで毎年恒例のイベント「咖喱と古民藝」が始まります。
今年も古民藝担当として参加させて頂きます。

今日お店に伺って展示をお手伝いさせて頂きました。
すでに送っていた品々に長期休業が始まってから買い求めたものも追加して、準備は整いました。

サイトトップページのスライドショーを古民藝の画像に切り替えました。
インスタグラムにも出品物をアップしていますし、SMLさんのブログでも記事にして頂きました。
是非ご覧ください。

20161021_2
恵比寿天3名様。今回は大黒天も含め20体以上いらっしゃいます。

22日と23日は私も在店させて頂きます。
年々顔見知りのお客様が増えていてとても嬉しく思っております。

今回もたくさんのお客様にお会いできますことを楽しみにしております。
どうぞよろしくお願いいたします。

「古いモノ 展」から、金城次郎

水曜日, 8月 31st, 2016

「古いモノ展」は今日で終了しました。
短い会期でしたがたくさんのお客様にご来店いただき、遠方からはお問い合わせ頂きました。
誠にありがとう御座いました。

ちょっとやり足りないのでブログは今日も会期中の感じでやらせて頂きます。
金城次郎さんの作品をご紹介いたします。

昨年は金城次郎さんの作品をまとめて入手する機会に恵まれ、
当店での「古いモノ展」と出雲民藝館での「古道具の会」でたくさんのお客様にお求め頂きました。
それからも何度か手に入れる機会があり、今回もいろいろと並べることができました。

ふだん使いできるものから珍品まで、ご紹介させて頂きます。

20160830_1
◆線彫魚紋小鉢 ※完売御礼

20160830_2
象嵌徳利 左:径7cm高14cm。 ※右:ご売約済み

20160830_3
線彫唐草文抱瓶(傷直し有)、15cm×7.5cm高10.5cm 。

20160830_4
線彫魚文油壷、径11cm高14cm。 ◆飴呉須点打油壷、径11.5cm高15cm。

20160830_5
イッチン水滴、6.5cm×5.8cm高3.3cm。

20160830_6
◆黒釉尿瓶、23.5cm×17.5cm高23cm。

次郎さんは昭和21年に壷屋で独立し、昭和47年10月に読谷村に移りました。
上にご紹介したものはすべて壷屋で作陶されていた時の作品です。

どれも伸び伸びとしてて明るい印象です。
読谷に移ってからのものは素材が変わって質感が全体的にさっぱりしますし、
形は壷屋の時より整っていて、それはそれで製品として優等生なのですが、
当店のお客様にはやんちゃ感のある壷屋時代の作品がお好きな方が多いようです。

最後の尿瓶は珍品中の珍品ではないでしょうか。
壷屋時代の優品をまとめた作品集「壷屋十年」に同じ手のものが載っています。
こんなの買ってどうするの?の最たるものかもしれませんが、、、
次郎さんファン、コレクターの方の目に留まりましたら幸いです。

ちなみに「壷屋十年」に類品の掲載があるものは品名の前に◆をつけました。
本をお持ちでしたら探してみてください。

20160830_7
◆イッチンマカイ ※ご売約御礼。

20160830_8
◆角瓶(ガタツキ有)、8.8cm×8.8cm高16cm。

上の2点は強い歪みがあったりブクがあったり、本来は不出来なものとされるものです。
でも次郎さんの作品は見た人がそれを許してしまうような、不思議な大らかさに満ちています。

イッチンマカイをお求めくださったお客様は「むしろこの歪みがたまらんね。」と喜んでおられました。
こんなふうに言って頂けることは滅多にありません。

20160830_9
三彩点打蓋物、径23cm高22cm。

以上で今回の「古いモノ 展」ブログの更新を終了いたします。
お付き合いいただきまして誠にありがとう御座いました。

本展が終わってから店頭に並べる古物の割合を増やそうと前々から考えていました。
古物を並べる場所を狭くても常に設けるようにするのと、
扱いのある作り手、例えば出西窯や湯町窯などの古い作品は現行品と一緒に並べていきます。

新しいモノも古いモノも、皆さまと楽しむことができるよう励んで参ります。

本展の出品物へのお問い合わせをたくさん頂戴しており、誠にありがとう御座います。
まだまだ受け付けておりますのでお気軽にご連絡ください。

どうぞよろしくお願いいたします。

「古いモノ 展」から、民藝関心派の多様性

火曜日, 8月 30th, 2016

20160830_1
島岡達三「象嵌取皿」、径21cm高4cm。 六枚組共箱

20160830_2
河井博次「化粧陶器鉢」、径21.5cm高4.5cm。 共箱

20160830_3
河井博次「化粧陶器小皿」、径11.8cm高2cm。 六枚組共箱

20160830_4
上田恒次「白磁木瓜四方皿」、16.5cm×16cm高3cm。

20160830_7
上田恒次「練上手鶉四方鉢」、19cm×19cm高4cm。 共箱

20160830_5
上田恒次「赤画笹紋小鉢」7cm×7cm高3.5cm。 六枚組共箱

20160830_6
「赤画笹紋小鉢」を横から

上にご紹介した島岡達三さん、河井博次さん、上田恒次さんのように、
民藝関心派の最初の作家だった濱田・河井・リーチのもとで弟子や職人として仕事をし、
その後独立した作家の多くも「民藝関心派」に該当すると思います。

石飛勝久さん、清水俊彦さん、島岡桂さん、そのまた次には石飛勲さんや前野直史さん、
当店で扱いのある作り手さんで言うとこの辺りの方々がそこから続いています。
そして現役の皆さんもきっと「民藝関心派」ということになると思います。

この継承はひとつの形式や様式を守っていくというわけではなく、
各々が各々の興味やその時の社会状況に影響されながらやんわりと受け継ぎ後に繋いできた、
といった印象です。

出西窯や湯町窯などは濱田・河井・リーチに指導を仰ぐなど大きく影響をうけたものの、
職人的・民藝的な匂いのする仕事を中心に続けてきていてこちらはこちらの仕事ですし、
はたまた濱田窯やリーチポタリーといった作家の残した職人仕事もあります。

とにかく在りようが様々で、これこそが民藝関心派の広がり、おもしろさだと思います。

20160830_8
リーチポタリーいろいろ。 ※手前左の耳付皿、ご売約御礼。

柳宗悦の残した文章や蒐集したもの、という意味での民藝が変わることはないけれど、
民藝関心派はどんどん枝分かれしていくし、いろんな変異もしています。

この繋がりや流れはややこしいけれど、どちらも美しいものが発見できる世界には変わりないので、
これからもしっかり愉しんでいきたいです。

偉そうにいろいろ綴りましたがエッセイ的なものとして、どうかご容赦ください。

古いモノ展はいよいよ最終日になりました。
まだまだいろいろ並んでいますがおかげさまで古いモノが減ってきましたので陳列をキュッとして、
森山窯、石飛勝久さん・勲さん、安土忠久さんの作品を並べました。

どうぞご来店ください。
お問い合わせも心からお待ち申し上げます。

「古いモノ 展」から、いろいろ

日曜日, 8月 28th, 2016

20160827_1
27日、15時の店内の様子。 ※左の炭入れ、ご売約御礼。

お昼にフラッと入ってこられたご年配のお客様に「ここは何屋かね?」と聞かれ、即答できませんでした。
ここ最近でもっとも虚を突かれたような、ハッとさせられる質問でした。

入ってすぐのテーブルには大皿2枚と大きな蓋物、手前に山陰の古布、その下には炭入れが3つ。
メキシコのテーブルと椅子を挟んで奥の壁にはこれまた出雲の筒描古布の大判が壁に掛けられており、
その手前には李朝の箪笥と大家の作品がちょこんと配置。
奥のテーブルには1950年代に南イランの遊牧民が作った絨毯、GABBEHが3枚重ねられ…

いろいろあり過ぎて工芸店ですと言うには違和感が否めず、ギャラリーとは言いたくないし、
とっさに上手く答えられないのでしかたなくクソ真面目にいつもの商品構成を説明しました。
けれどかえってそのおじ様はなんだかよく分からん、腑に落ちんといったお顔をされ、去っていきました。

いつもの品揃えを知らないお客様には今の当店、どう映っているのでしょうか。
少々不安であります。

20160827_3
文机、五徳、傘立て ※文机、ご売約御礼。

20160827_4
奥:磁器のおろし器。手前:陶器のおろし皿とガラス製のレモン絞り器。 ※おろし器、完売御礼。レモン絞り器、ご売約御礼。

今回は民藝関心派の作り手の作品を多めにご紹介しています。
ただそれ以外にも古道具屋さんで見つけたものなど、いろいろと並べさせて頂いております。

見れば見るほど、以前は生活雑貨として当たり前に使われていたものばかりです。
それらを並べた店内は時代の交錯したホームセンターといった感じでしょうか。
何はともあれ楽しんで頂けましたら幸いです。

20160827_5
お神酒の口 ※完売御礼。

20160827_6
漆絵皿 左:14.8cm×15.2cm高2.5cm 右:18cm×17.4cm高1.3cm ※右、ご売約御礼

古民藝と呼ぶにふさわしいものの出品はいつもより少なめにしました。
今年も中目黒のSMLさんにお誘い頂いた「咖喱と古民藝」(10月開催)に備えるためです。

「咖喱と古民藝」では今まで参加した4回とも古民藝ではない、
本展でご紹介しているような民藝関心派の作り手のものをたくさん並べてもらっていました。

民藝に近いけど違うものと分かっていながら、まぁいいかという軽い気持ちで出品してきました。
ただこれではものを扱う、紹介する私たちのほうから誤解を作りだしてしまいます。
このまま続けるのは良くないと判断し、今年はその言葉どおり古民藝のみで臨みます。

なので今年は「咖喱と古民藝」と対比する形で本展で民藝関心派の作品を多く取り上げました。

20160827_2
GABBEHにズーム。

思わず長々と綴りました。恐れ入ります。

28日の営業終了時からお問い合わせへの対応を開始いたします。
すでにお問い合わせを数件頂いており、嬉しい限りです。心から感謝申し上げます。
順番に対応して参りますのでお待ちくださいませ。

ブログはお問い合わせが少なかったら更新いたします。

どうぞよろしくお願いいたします。