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「舩木研兒 展」@出雲民藝館

水曜日, 3月 22nd, 2017


ポスター


会場内の様子

17日より出雲民藝館で「舩木研兒 展」が始まりました。

出雲民藝協会会員として私も展示する作品をお借りしに伺ったり、
年代確認のために舩木窯を訪ねたりと深く関わらせて頂きました。

展示物はおもに島根県内にお住まいの方々がお持ちのものです。
ご家庭でふだん使いされているものから図録に載るような立派な作品、
特注品につき作品として世に出ていなかったものまで、さまざま並びました。

集まってくる品々を見ていて、良い展示になりそうな手応えを感じていました。
そんな中、現窯主の舩木伸児さんに「これは見応えありますよ。」
と言って頂けたのは励みになり、手応えが確信になりました。

会期が始まって早々にご来場くださったお客様の反応もすこぶる良く、
これからお出かけされる方々にも自信を持ってお薦めする次第です。


「航海日記 1967 オリアナ号にて渡英」


航海初日の日記より


スケッチ

上の図録は研兒さんが船でイギリスに渡った時の日記をまとめた書籍で、
駒場の日本民藝館で販売されていたこともあったそうです。
この度、舩木窯に残っていた最後の在庫を出雲民藝館で販売できることになりました。

研兒さんの人柄が感じられる日記と味わい深いスケッチ、たまりません。
税込3,800円、お好きな方にはこれ以上ないお土産になるかと存じます。

尚、長期保存された新古品につき反りやカバーの変色が所々に見られますが、
中はきれいです。

出雲民藝館で販売していますのでどうぞお求めください。
※ご購入のお問い合わせは出雲民藝館サイト内 こちらのページ からお寄せください。


熱心に見入るお客様とスリップウェア実演中の小島さん。


リクエストに応えて河童の絵を。


たくさん描いてくださいました。

18日は長崎で作陶されている小島鉄平さんによるスリップウェアの実演がありました。
皆さんとても熱心にご覧くださり、小島さんも楽しかったと仰っていました。
たくさんのご来場、誠にありがとう御座いました。

来月は舩木伸児さんをお迎えしてのトークショーが開催されます。
ご都合よろしければ是非こちらにもお運びください。

■ギャラリートーク「舩木研兒の人と仕事」

 [日時] 4月29日(土・祝)14:00~15:00
 [ゲスト] 舩木伸児(布志名焼舩木窯 当主)、井上一(出西窯 陶工)
 [会場] 出雲民藝館 本館
 [料金] 無料

尚、会期中の本館は「舩木研兒 展」、西館は常設のままです。

西館にはあの河井寛次郎さんがハイヤーで出西窯に行く途中に見かけ、
その形の美しさに感動してわざわざ車を停めさせて買い求めたという釣り鐘型の手あぶりなど、
出雲大津で作られていた黒陶が多数ご覧いただけます。

売店は島根の作り手さんのものを中心にご用意しております。
スリップウェア実演をしてくださった小島さんの作品も並んでいます。
お立ち寄りいただけますと幸いです。


湯町窯のスリップウェアいろいろ

というわけで出雲民藝館は5月28日まで、特別展ならではの楽しみ方をして頂けることと存じます。
ご来館の際はどうぞ隅々までご堪能ください。

よろしくお願いいたします。

出雲民藝館のホームページが開設されました。

木曜日, 11月 17th, 2016

売店の管理・運営を担当させて頂いている出雲民藝館のホームページができました。

イベントや売店の最新の情報などがしっかり反映されていて、すっきりと見やすいです。
遠くからお出かけの方も、お近くの方も、是非ご覧ください。

出雲民藝館ホームページ http://izumomingeikan.com/

来年は春ごろに舩木研兒さんの追悼企画展、8月には民藝夏期学校などが予定されております。
出雲民藝協会の会員として当店もこうした催事には深く関わっていくことになるかと思います。
どうぞよろしくお願いいたします。

今月は「みんげいの学校」と題したイベントが開催されます。
出雲のガラス作家、布野康さんを講師にむかえ、グラス作りについてのレクチャーと体験です。
当店での「松崎修 展」とあわせてお出かけください。

詳しくは出雲民藝館のサイト内、 こちらのページ をご覧ください。

尚、出雲民藝館のフェイスブックページもございます。
ご興味ありましたらぜひご覧になられてください。

よろしくお願いいたします。

出雲民藝館売店、7月の納品報告と謝辞。

月曜日, 7月 18th, 2016

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こちらの棚には左からざっくりと森山窯、森山ロクロ工作所、湯町窯、出西窯を並べました。

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牛ノ戸焼と石飛勲さん、この二組は食卓でもきれいに取り合わせができそうです。

先日、出雲民藝館の売店に品物を補充しました。

品薄だった袖師窯、牛ノ戸焼、出西織は大幅に増えました。
石飛勲さん、森山窯、湯町窯のうつわも新着があり充実しています。

かなりの数を持っていきましたので、棚の隙間がなくなっていい感じにごちゃごちゃしています。
お好きなものが見つかるかもしれません。
ご来館の際はお見逃しのないよう、隅々までご覧ください。

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売場の真ん中のテーブル、袖師窯と斐伊川和紙。

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津田暁子さんの硝子いろいろ。敷物は出西織、森山ロクロ工作所のお皿をお盆に見立てて。

松江市出身で現在沖縄で製作されている津田暁子さんの硝子が民藝館の売店に初お目見えです。
出西織、森山ロクロさんと相性良く並んでくれて、なんだか嬉しいです。

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メキシコの椅子に須浪亨商店のいかごのバック。

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出西織の棚の上には鍋敷き、びんかご大小を。

倉敷の須浪亨商店のいかご、藁細工たくぼの鍋敷きも並びました。

この手の仕事はかつては当たり前のように作られ、使われていたものだったけれど、
今では選んで使うもの、あえて作るものになっていることと思います。
そういった状況は手仕事全般に当てはまるに違いありませんが、
やはり陶器や硝子、木工品なんかよりこれらの製品はずっと非日常的な存在に感じます。

けれどどちらも若い作り手が本職として取り組んでいますし、
催事「民藝と暮らす」ではお隣のくらしのギャラリーさんの売り場で幅広い年代のお客様、
特に若いお客様がたくさん手に取られていて、明るい未来を感じました。

現行品として永く続けてもらうべく、ささやかながら民藝館の売店でも扱わせて頂きます。
いつかまとめてご紹介する機会も設けられたらと思います。

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出西織、むしろ織花瓶敷。

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上の花瓶敷にズーム

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下の花瓶敷にズーム

出西織では「ひさしぶりに作りました。」といって見せてくださったこの手の敷物に目を奪われました。
いろいろな模様があってどれも涼しげ、たくさん取らせて頂きました。

最近地元メディアで紹介されて一気に品薄になったおなじみの藍染の敷物も豊富に揃いました。
そちらも様々な柄・模様のものがありますので広げてじっくりご覧くださいませ。

画像がありませんが太田潤さんの硝子、民藝誌のバックナンバーなども販売しています。

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袖師窯のスリップウェア(最前列)は初入荷。アフガン鉢(手前から2列目)は阪急の催事で大好評でした。

売店の運営は最初の3か月を無事に終えることができました。
不慣れなことや行き届かないことがまだまだたくさんありますが、
皆さまのおかげで順調なスタートが切れたと、関係者一同感じています。

心より御礼申し上げます。
これからも館の一施設として楽しんで頂ける場になるよう、努めて参ります。

ご覧のとおり、夏休みを前にたくさんのお品物をご用意いたしました。
お近くの方も遠くからお出かけの方も、ぜひお立ち寄りください。

皆さまのご来館、ご利用を心からお待ちいたしております。

4月の営業予定と出雲民藝館売店

木曜日, 3月 31st, 2016

15日からの「前野直史 展」、出雲民藝館の売店リニューアルに関する業務があるため、
4月も不規則なお休みや閉店時間を早めた営業になる日が多くなります。

今日現在、下記のとおりに予定しております。

・休業日 6日(火)、 7日(水)、12日(火)~14日(木)、20日(水)、26日(火)~28日(木)
・17時閉店 1日(金)~5日(火)

ご不便をおかけいたしますが何卒ご了承くださいませ。

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出雲民藝館の売店、外観。なんと築270年ほどの建物です。

出雲民藝館売店のリニューアルに向けた準備はおかげさまでだいぶ進みました。
大きな商品棚が設置され、品物もきれいに並んでお客様にお見せできる状態になりましたので、
明日からテスト的に営業を開始いたします。

今日の時点での店内の様子をお見せしたかったのですが、、、
電気工事終了を前に松江に戻らなくてはならなかったため画像を撮ることができませんでした。
明日以降、SNSやブログにてご紹介させて頂きます。

石飛勲さん、上江洲茂生さん、牛ノ戸焼、小鹿田焼、出西窯、袖師窯、湯町窯、太田潤さん、
出西織、森山ロクロ工作所、斐伊川和紙など、ひとまず山陰のものを中心にご用意しております。
ご都合よろしければ是非ご来館ください。

尚、出雲民藝館のお休みは毎週月曜日、開館時間は10時~17時です。
お間違えのないようお願い申し上げます。

どうぞよろしくお願いいたします。

「古道具の会」、盛会御礼。

日曜日, 12月 13th, 2015

4日から7日まで出雲民藝館で開催された「古道具の会」、おかげさまで大盛況でした。
ご来場くださいましたお客様に心より御礼申し上げます。ありがとう御座いました。

素晴らしい品々を集められた佐藤錦一さんとそのコレクションを預けてくださったご家族の皆様、
急な依頼にもかかわらず出店を快く引き受けてくださった三浦商店さん、
準備・撤収をお手伝いしてくださった出雲民藝協会会員や出西窯の方々、
ご紹介くださったメディアの方々にも厚く御礼申し上げます。

盛況過ぎて写真は携帯で数枚撮るのが精一杯でした。
この会を裏で力強く支えてくれたシマネプロモーションさんのブログに画像がありますのでご覧ください。
会期中の雰囲気もお分かりいただけるかと思います。→こちら

いちおう私の画像もいくつか載せておきます。

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初日、ちょっと落ち着いたときに焦って撮った一枚。

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出西窯の元代表、多々納弘光さんと奥様で出西織の多々納桂子さん(右)。

桂子さんに布のことをいろいろお聞きできて大変勉強になりましたし、
その時に居合わせて布選びができたお客様が満足そうで何よりでした。
弘光さんも「病が重くなっていけん。」と言いながら楽しそうにご覧くださり嬉しかったです。

ちなみに湯町窯の福間さん、森山窯のご夫妻やお弟子さん、出西窯の陶工さんなどなど、
作り手さんも多くお越しくださいました。

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階段にもいろいろ陳列。

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箪笥は売り物ではないと思っていた方が多かったようです。無念です。

先日、佐藤錦一さんのお墓参りに行って、会のことをご報告しました。
情熱をもって集められ、大切にされた品々をこういうかたちで扱わせて頂いたことへの御礼と、
出品物の多くはこういうものがお好きな方の元にたいへん喜ばれて収まっていったこと、
そして売り上げから出雲民藝館への寄付を頂戴したことなどお伝えしました。

ちなみに錦一さんの収集品、たくさんお求め頂きましたがもちろん全部売れたわけではありません。
お返しする品の中から当店の好みのもの、あまりの美しさに心打たれたので調べてみたいものなど、
いくつか買い取らせて頂きました。

この先、店頭や出店先でご紹介していく予定です。どうぞご期待ください。

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手に持ったのは三浦さんの出品物、奥は民藝館の館蔵品。

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三浦商店の三浦義臣さん(左)と出西窯の陰山善市さん。

この展示即売会は来館者が減り続ける出雲民藝館の再興に向けたイベントだったので、
民藝館設立の立役者だった三浦さんに出店して頂けたのも意義深かったと感じています。

画像のように館蔵品と同等の石見の徳利があったり、30年ほど前の森山窯の器があったり、
出品物も非常に楽しかったです。

何はともあれ「古道具の会」、盛況のうちに終えることができました。
あらためまして感謝申し上げます。

4月を目標にしている売店の準備にも励みになりました。精一杯努めてまいります。

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今の当店店内。

ところで当店ですが、このところ新着が続いております。
今日はお正月飾りの注連縄が届きましたのでさっそく店内に並べました。

GalleryONOさんのガベ、佃眞吾さんの木工、掛谷康樹さんの陶器なども新たに並びました。
石飛勲さん、松崎修さんからも新着を見込んでいます。

ブログで届いた順にご紹介して参ります。
お時間ございます時にご覧頂けますと幸いです。

どうぞよろしくお願いいたします。