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「仁城逸景 展」、終了しました。

月曜日, 12月 25th, 2017

本日で仁城逸景さんの個展が終了しました。
会期中はお天気に恵まれませんでしたが、たくさんのお客様がご来店くださいました。
心から感謝申し上げます。

逸景さんの器は自宅で使い始めて2年半ほど、店で扱い始めてからは1年半ほどです。
そのため私自身ビギナー感が否めず、作品展をやるには時期尚早のような気もしていました。
ですが本展を通して逸景さんの作品と人に対する理解をぐんと深めることができ、
個展ができて本当に良かったと思っています。

10月にお訪ねした際、父上の義勝さんとお話できたのも嬉しい出来事でした。
逸景さんの作品を扱うことになったのは義勝さんの作品がきっかけでしたし、
当然、逸景さんの仕事のベースとなっている大きな存在です。

お二人の制作は別々ですが、工房 仁という共通の屋号のもと仕事をされています。
気が早いですが2年後は「工房仁 展」なんて思っています。


会期二日目の店内。逸景さんです。

どこに行っても静かに堂々と、しっかり働いてくれる逸景さんのうつわたち、
これからもいろいろご紹介して参りますのでどうぞご期待ください。
なかでもお椀はなるべく在庫を切らさないようにしたいと思っています。

会期は今日で終わりましたが本展でご紹介したお品物につきましては年明け10日まで、
お問い合わせへの対応が可能です。
気になっていたもの、悩んでいたもの、お気持ちお決まりになりましたらご連絡ください。

どうぞよろしくお願いいたします。

「仁城逸景 展」から、皿

土曜日, 12月 23rd, 2017


7寸皿にブルーチーズと干しイチジク。

お皿も大小さまざま届きました。
先日ご紹介したお盆と同様にのせたものをしっかり引き立ててくれます。
明るい色味の食材が入るとより一層その効果を感じます。

7寸のお皿はお客様がチーズをのせるのに使いたいと仰ってお求めくださいました。
確かによく合いそうだと思いブルーチーズと干しイチジクをそれらしく置いてみたところ、
ご覧のとおりのうつわパワーでいい雰囲気です。


小皿3寸(径9cm高2.2cm)


切立皿3寸(径9cm高2.2cm)


切立皿4寸(径12cm高2.2cm)


椿皿(径12cm高3.2cm)


台付平皿(径15cm高3.2cm)。

椿皿は古道具でもたくさん出でくるほど、昔からある形です。
そのせいかモノ自体も使い方も和風なイメージになります。

洋菓子にも使えるような台付のお皿を目標に、この台付平皿を試験的にお願いしました。
喜んでお求めくださったお客様がいらっしゃって嬉しく思います。

まだ店頭に並んでいます。
ご覧になられましたらご意見お聞かせくださいますと幸いです。


と言いつつ和菓子をon。


縁がわずかに立ち上がったシンプルなお皿は5寸、6寸、7寸の三種。最初の画像はこの7寸です。
(5寸:径15cm高2.2cm、6寸:径18cm高2.4cm、7寸:径21cm高2.5cm)


6寸に和菓子を。

逸景さんのうつわはよぽどのことがないと壊れないですから、半永久的に使えます。
(割れてもパーツがすべてあれば漆で接合し、塗り直し、また使うことができます。)

仕舞い込んでしまうと漆が傷むので、ある程度頻繁に使える方にはお薦めです。
お皿だけでなくお椀や鉢なども、飲食店さんにもっと使ってもらえたらと願っています。
お求め頂くときはちょっとした投資になりますが、長い目で見たら利点が多いかと存じます。
ご検討いただけますと幸いです。


皿鉢 栃(径38cm高5.5cm)


皿鉢 栗(径34.5cm高7cm)

大きさの伝わりにくい画像になってしまい恐れ入ります。
径30cmを超える大きなお皿や鉢もたくさん並んでいますが代表して樹種の違うこの2点を。
栗はこの1点だけで、特徴的な杢目としっかりしたかたちで強めの印象です。

ところでこの2点、ほかのお品物に比べて杢目がよく見えるとお感じになられるかと思います。
「使わなくても時間が経つとこうして明るくなってきます。」と逸景さんは話してくれました。
単に大きいからということもありますが、2点とも昨年製作したものだからだそうです。

店内にはいくつかそういう理由で明るい色をしたものがあります。
これから使い込んであげれば艶も出てきて、より一層美しくなることと思います。

「仁城逸景 展」、残すところあと2日となりました。
会期終了後も逸景さんの作品は店頭に並べますが、大ものは大部分をお返しすることになります。
ご興味ございましたら見るだけでも全く問題ありませんので、どうぞご来店ください。

「仁城逸景 展」から、重箱・蓋物

金曜日, 12月 22nd, 2017


入って右のテーブル。

重箱は季節的にお探しの方が多いのではないでしょうか。
この手のものは普段あまりご紹介できませんが、今は作品展だけあってたくさん並んでいます。
この機会にぜひご覧頂きたく思います。

逸景さん作の重箱は和でも洋でもいけるというか、和でも洋でもないと言うべきか、
いろいろな雰囲気の中でお使い頂けるかと思います。
画像の状態だと箱物にしか見えませんが、蓋をとって一段だけで鉢としてもお使いください。

ちなみに箱はどの段も同じで形に作られているため、順番に関係なく重ねられます。


重箱80-1(径9cm高7.8cm)、重箱80-2(径9cm高10.8cm)


重箱82-1(径12cm高8.5cm)、重箱82-2(径12cm高11.3cm)


重箱84-1(径15cm高12.5cm)、重箱88-1(径21cm高12.5cm)


重箱84-2(径15cm高17.5cm)、重箱88-2(径21cm高17.5cm)

それからこれをいうとテレビショッピングみたいになってしまうのが嫌なのですが…
驚きの価格です。値札を見てびっくりされるお客様が実に多いのです。

というわけで、シンプルな重箱をお探しの方には強くお薦めいたします。

※画像がありませんが、径24cm高12.5cmの重箱、径27cm高17.2cmの重箱もあります。


蓋物134(径10.4cm高8.3cm)、蓋物135 ※ご売約御礼


筒型蓋物、左から8cm高6.2cm、径8cm高6.6cm、径10cm高7cm、径10.3cm高8cm


蓋物136(径21cm高9cm)

蓋物はご覧のものが届きました。
昔からあるような形、焼き物で見たことあるような形、どれもかわいらしい姿です。

蓋物って何に使うのですか、と聞かれることがありますが、
何かの用途を意識して作られているわけではないので使う側の自由、想像次第です。

いろいろ試してみるうちにその人なりの用途が見つかる、ということもよくあります。
こちらも想像が及ばないような使い方を発見するお客様もいらっしゃいます。
この蓋物もそんなお話のネタになりそうな気がします。

気に入ってしまったからとりあえず買って帰るというのも悪くないものです。
お求め頂けたらいろいろと試してみてください。


注連飾りいろいろ

「仁城逸景 展」会期中ですが、店内には常設の品もすこし戻ってきました。
お正月飾りの注連縄の後ろには石川昌浩さんの硝子、森山窯の器が奥に見えています。
反対側には掛谷康樹さんの器もあって、なかなか賑やかです。

逸景さんのお椀やお皿と一緒に並べてみたり、お盆にいろいろ載せてみてください。
取り合わせのしやすさが良くお分かりいただけるかと思います。

会期はあと3日。
ご来店を心よりお待ちしております。

「仁城逸景 展」から、盆

木曜日, 12月 21st, 2017


尺1寸のお盆に古染付のお皿、安土忠久さんのぐい呑み、石飛勲さんの箸置きなど。

逸景さんの極めてシンプルなお盆は上から見ればキャンバスのように、
横から見ればステージのように、載せたものをしっかり引き立ててくれます。

骨董品でも今の作り手の品でもしっかり和してくれるし、空気感が締まります。
お正月とは相性抜群、清々しい空気も運んできてくれることと思います。


9寸のお盆に森山窯の白覆輪酒器セット。

立ち上がりが持ちやすい形をしているためどのサイズも高2.5cmと低めですが、
大きいものでも持ちにくいということはありません。
ご来店の際は上の画像の状態で店に置いてありますので、ぜひ持ってみてください。

陶器や硝子では尺以上の大きさの平皿はあまりありません。
逸景さんのお盆を大きな平皿に見立てると大きさのわりに軽いし使いやすそうです。


寸刻みで8寸から尺2寸まであります。(この画像に尺2寸はありません。)※9寸、完売御礼。

「仁城逸景 展」は会期後半となりました。
先に綴ったとおり、逸景さんの作品はお正月や晴れの日にピッタリです。
かといって気楽に普段使いにできるような軽さも持ち合わせています。

物理的な軽さも気分的な軽さも、店頭でご確認頂けましたら幸いです。
明日もお待ちしております。

「仁城逸景 展」から、ボウル・鉢・入れ子椀

水曜日, 12月 20th, 2017

今回の作品展に向けてサラダボウルのような高台のない鉢をお願いしていました。
和にも洋にも使えるというか、和でも洋でもないと言うべきか、
どんなところにでも入っていけそうな、静かだけど堂々とした佇まいの器が届いて喜びました。


ボウル159(径16.8cm高7cm)、ボウル107(径18cm高7.2cm)


ボウル152(径18cm高8.2cm)、ボウル153(径18.7cm高8.2cm)


ボウル154(径17.5cm高8.6cm)、ボウル156(径18.8cm高8.6cm)

大体の要望を伝えはしたものの形や大きさは細かく設定しませんでした。
ご自分なりに考えていろいろ作ってみてくださったのですが、
こちらがふんわりと上げた曖昧なセンタリングをきっちり決めてくれている、
昨日ご紹介したこども椀にしても、そんな印象を受けています。

先日工房をお訪ねした際、
「技術的に申し分ないし塗りも丁寧、僕のよりちゃんとしてるかもしれません。」
と父上の義勝さんが話してくださいました。
ご謙遜のお気持ちと同時に一職人として認めていることも伝わってきました。


浅鉢31(径12cm高5.5cm)、浅鉢32(径15cm高5.5cm)


浅鉢32にお漬物をもっさりと。初日の振る舞いおうどんは漬物付きでした。


鉢110(径25cm高9cm) ※ご売約御礼


鉢110にみかんをもっさりと。ちなみにこのみかんはかなり小粒です。

高台のある鉢も大きさ、深さ違いでたくさん届いています。
水に弱いなんてことはありませんので、汁気のあるお料理にもどんどんお使いください。

大きな鉢には水を張って花を活けるギャラリーの方もいるそうです。
花や葉を浮かべてもよさそうです。

陶器に比べて割れにくいし軽いし、扱いが楽です。
径30cmを超えるものもたくさん並んでいますので、
大きな皿・鉢をご検討の方は逸景さん作品も是非ご検討ください。


入れ子椀、この状態で径12cm高8cm。


パカッ


椀が3つ、皿が一つになります。


明るいところで。

入れ子椀は父上、義勝さんの代表的な作品と言っても過言ではありません。
逸景さんも今回ご覧のセットでご用意くださいました。

義勝さんのを知っていてずっと欲しいと思っていた、
というお客様が逸景さんの入れ子椀を喜んでお求めくださり、
私たちもたいへん嬉しく思いました。
ありがとう御座いました。

これさえあれば他の食器はいらないな…
なんて恐ろしいことを仰るお客様が2・3人いらっしゃって困りました。
どうか様々な器と取り合わせてお楽しみください。

普段は木曜日にお休みを頂くことが多いですが、明日は営業いたします。
ご来店を心よりお待ち申し上げます。