「前野直史 展」から、スリップウェアその2

2018年4月21日 土曜日

本展に並んだ作品のうち、スリップウェアは4割ほどでした。
前野さんの仕事全体の割合からするとやや少なめかもしれませんが、
当店での作品展では実験的な試みもして頂いているので妥当な分量かと思います。

割合が少なめとはいっても届いているものは粒ぞろいで、
小さなものも大きなものもそれぞれしっかり存在感を感じさせてくれます。

ざっとご紹介いたします。


slipware小皿(径11cm高2cm)


slipware皿18(径17.5cm高3cm)


slipware皿21(径20.5cm高3.5cm) ※2点ともご売約、ありがとう御座います。


slipware鉢18(径17.5cm高4cm) ※2点ともご売約、ありがとう御座います。


slipware鉢20 その1(径19.5cm高5cm)


slipware鉢20 その2(径19.5cm高5cm)


slipware角小鉢(15cm×12cm高3.5cm)


slipware角小鉢、slipware額皿 ※2点ともご売約、ありがとう御座います。

前野さんの小皿を10枚お持ちだと言うお客様がいらっしゃいました。
気に入ったのがあるとついつい買ってしまうのだそうです。
お気持ちお察しいたします。
柄がいろいろあるし、焼きの感じがその時々で違うので困ったものです。

額皿を10枚お持ちだというお客様もいらっしゃいました。
好き過ぎるから仕方ないのだそうです。
もはや豆敷感覚、参りました。


slipware角皿24 その1(24cm×20cm高4cm) ※ご売約御礼


slipware角皿24 その2(24cm×20cm高4cm)


slipware角皿24 その3(24cm×20cm高4cm) ※ご売約御礼


ズーム


slipware正角皿(23cm×23cm高3.5cm)


slipware角皿26 その1(26cm×20cm高4cm)


slipware角皿26 その2(26cm×20cm高4cm)


slipware角皿26 その3(26cm×20cm高4cm) ※ご売約御礼


slipware角深鉢(24cm×20.5cm高8cm) ※ご売約御礼


slipware角深鉢を横から

カレーやパスタ、2・3人分の炒め物など出番の多いこの辺のサイズは今回も人気です。
あれを盛り付けたら美味しそう、と皆さん想像を膨らませながらご覧くださいました。

あまりにもよく合うので我が家ではオーブン料理にも度々使っています。
(※耐熱用として作られているわけではありませんのでご使用は自己責任です。)

角深鉢はちょっと変わったかたちで目が留まりました。
誰もがふだん使いできるものではなさそうですが、探すと見つからない形です。
ピッタリの用途がある方に見つけて頂けたら嬉しいです。


slipware楕円深鉢 その1(27.5cm×22cm高5cm) ※ご売約御礼


slipware楕円深鉢 その2(27.5cm×22cm高5cm)


slipware大角皿 ※ご売約御礼


slipware鉢30 その1(径29.5cm高7cm)


slipware鉢30 その2(径29.5cm高7cm)

楕円深鉢は前野さんとのお取引が始まった最初の仕入れのとき以来の入荷です。
前野さんはいろいろな型を使うのですっかり忘れていました。

これも探すとなかなか見つからない形かと思います。
楕円であることを無視して大鉢として考えれば案外出番は多そうです。
食卓にこの大きさの楕円、かっこいいです。

このスケールの前野さんの作品は迫力がぐんと増します。
大きくなり厚さを増す造形だけでなく、素材と焼成によるマチエールの力を感じます。


slipware大皿(径33cm高7cm)


ズーム

「前野直史 展」、残すところあと2日となりました。
ここ2・3日でお問い合わせ件数がじわじわ増えてきて、嬉しく思います。
ありがとう御座います。

明日の営業終了後から通販対応を始めます。
作品展以外でこんなにたくさんの中からお選びいただけることはありません。
目に留まるものが御座いましたらぜひお問い合わせください。

よろしくお願いいたします。

「前野直史 展」から、スリップウェア

2018年4月20日 金曜日

前野さんの仕事として長く続けられているスリップウェア、もう説明不要かと思います。

今回は白と濃茶色のツートンのものが多く届きました。
特に掛分けの上に模様が描かれたものと、掛分の境目を指でなぞったものが多く並んでいます。

当店ではこの手のスリップウェアの扱いは比較的少なめでした。
まとめてご紹介できる機会を頂けて嬉しく思います。


slipware小皿(径11cm高2cm)


slipware角小鉢(15cm×12cm高3.5cm)、slipware額皿 ※額皿はご売約、ありがとう御座います。


slipware楕円鉢(2点とも18.5cm×14cm高3.5cm)


slipware鉢20(径19.5cm高5cm) ※右、完売御礼


ズーム

すっきりしていたり、降り物の影響で粗野な印象になっていたり表情は様々ですが
どれもそれぞれきれいです。

今回は白の上がりが特に美しいと感じました。
開梱していて何度も手が止まったほどです。
使い込んで変わっていく姿も楽しませてくれることと思います。


slipwareリム皿 その1(径25cm高4cm)


ズーム


slipwareリム皿 その2(径25cm高4cm) ※ご売約御礼


slipware鉢 その1(径25cm高6cm)


slipware鉢 その2(径25cm高6cm) ※ご売約御礼


slipware皿25 その1(径25.5cm高5cm)


slipware皿25 その2(径25.5cm高5cm)

ここ数年のことではなくけっこう前から重いうつわは避けられる傾向がありますが、
重くても支持されるものはいくつかあって前野さんのスリップウェアもそのひとつです。
そんなことより使いたい、と思わせる力があるのだと思います。

見た目は好きだけど重たいからなぁとそこで思い止まっている方、
腕が折れたりはしませんから是非一度使ってみてください。
重さよりもこういううつわを使う楽しさのほうをお感じ頂けることと思います。


slipware皿25 飴釉(径25.5cm高5cm)

明日は他のスリップウェアをご紹介いたします。
お時間ございましたらぜひご覧くださいませ。

「前野直史 展」から、筒描

2018年4月19日 木曜日


筒描皿いろいろ

DMには前野さんにさっと描いてもらった筒描の下絵を採用しました。
なので筒描皿は特に意識して取り組んで頂きました。

しかし初めて使う釉薬があったり形も試行錯誤を繰り返したりでぶっつけ本番、
前野さんに多少は不安があったようですし、私も祈るしかありませんでした。

結果的には満足いくものを並べることができ、お互い大いに喜びました。
またご好評いただけていることも大変うれしく思っております。
ありがとうございます。


筒描皿5寸白 その1(径16cm高2.5cmほど) ※2点ともご売約、ありがとう御座います。


筒描皿5寸白 その2(径16cm高2.5cmほど) ※2点ともご売約、ありがとう御座います。


筒描皿5寸白 その2、左にズーム


筒描皿7寸白(径22cm高4cm) ※ご売約御礼


筒描皿5寸、茶と白(径16cm高2.5cmほど)


筒描皿5寸茶 その1(径16cm高2.5cmほど)


筒描皿5寸茶 その2(径16cm高2.5cmほど) ※左、ご売約御礼


筒描皿5寸茶 その2、左にズーム


筒描皿5寸茶 その2、右にズーム


丹波の古作の蓋と筒描皿。 ※右、ご売約御礼

筒描のモチーフは主に丹波の古作の蓋に描かれた紋様ですが、
前野さんがスリップウェアのうつわに描いているのと同じ紋様もあります。
このお皿の雰囲気に合いそうなものを下絵の段階でも描かれていました。
いい感じに落とし込まれています。

ちなみにすべて本展直前の窯で焼かれたものですが、一つ一つの雰囲気がけっこう違います。
特に茶色は個体差が出やすくて窯の中では隣同士だったものがまったく別の焼き上がり、
ということも珍しくないそうです。
まぁでもどう転んでも良いみたいなので助かります。

尚、筒描皿については作品展直前の記事↓にも詳しく綴りました。
ご覧頂けますと幸いです。

objects blog 2018.4.12 『14日から「前野直史 展」です。』


蓋物いろいろ ※右、右から2番目、ご売約。


蓋物の裏

徳利や蓋物も丹波の古作へのオマージュとして前野さんが注力された作品です。

底面の雰囲気もどうやったらそうなるのかをとことん調べ、考え、近づけています。
そんなとこまでとお思いになられるかもしれませんが手本となる古丹波への敬意でしょうし、
写しを作るのであれば隅々までやるのは大切なことだと思います。

ほどよく灰がかかって古作と見紛うような雰囲気に仕上がったものもありました。
最後の最後、窯からのご褒美でしょうか。


蝋燭徳利いろいろ


蝋燭徳利灰(高17cm)


蝋燭徳利白(高17cm) ※ご売約御礼


蝋燭徳利鉄(高18.5cm)

こうしていい結果のものだけ並べるとまったく見えなくなりますが、
残念ながら徳利には焼け過ぎで商品として出せないと判断したものが多数あったそうです。

作り手は皆さん苦労話を好まないし、してくれるなといった感じではありますが…
上手くいかないかもしれないというリスクと上手くいくまでのコスト、
それらを伴なう材料や手段を選択し、製作している作り手の苦労を思わない訳にはいきません。
仕事の一面としてお伝えしておきます。


筒描尺皿 柳文(径29cm高5cm)


ズーム

前野さんのブログでも本展に並んだ作品について紹介してくださっています。
この筒描尺皿についても前野さんらしい文章が添えられていました。
ぜひご覧ください。

前野さんのブログ やきものをつくろう 生畑皿山窯
筒描尺皿の記事 「筒描尺皿 柳紋」

明日はおなじみのスリップウェアをご紹介します。
よろしくお願いいたします。

「前野直史 展」から、櫛描

2018年4月18日 水曜日


白掛櫛目湯呑(径8cm高9cm、径7.5cm高8cm、桂8.5cm高9cm)


白掛櫛目碗(径11.2cm高5.7cm、径11.5cm高6.5cm)

櫛でささっと描くだけと言ってしまえばそれまでですが、
模様を入れる場所のちょっとしたバランスや筆致の強弱、決して簡単ではないと思います。

そんな櫛描きも最近は唐津の古作などを参考に力を入れて取り組んでいるそうです。
本展には湯呑やお椀、お皿といった気兼ねなくふだん使いできるものが並びました。
どれも軽やかです。


白掛櫛目浅鉢7寸 その1(径21.5cm高4.5cm) ※左、ご売約御礼


白掛櫛目浅鉢7寸 その2(径21.5cm高4.5cm)


白掛櫛目浅鉢8寸 その1(径24cm高5.5cm)


白掛櫛目浅鉢8寸 その2(径24cm高5.5cm)

浅鉢の7寸か8寸を会期が終わってから自家用にと思っています。
櫛描に様々なリズムがあるので選ぶのが楽しみです。

大きな鉢も並びました。
どれも白の繊細さと大物ならではのダイナミックな景色を備え、抜群の存在感です。
無地だったとしても美しかったであろう白の質感もお見逃しなく。


白掛櫛目鉢 切立(径32cm高6.5cm)


ズーム


白掛櫛目大鉢 その1(径31cm高8cm)


ズーム


横から


白掛櫛目大鉢 その2(径35.5cm高9.5cm)


ズーム


横から


側面は指描き

きれいに焼けても降り物がたくさんあっても、それぞれに美しいです。
どれも使ってよし飾ってよし、大きな鉢をお探しの方には強くお薦めいたします。

「前野直史 展」、明日から後半戦です。
すでにお問い合わせを数件頂戴しております。
誠にありがとう御座います。

ご購入対応は22日の営業終了後、お声の早かった方から順番にご案内となります。
目に留まるものが御座いましたらcontactページよりどうぞお問い合わせください。

よろしくお願いいたします。

「前野直史 展」から、掛分

2018年4月17日 火曜日


掛分額皿 ※完売御礼


掛分角皿(17cm×17cm高3cm) ※完売御礼


掛分角鉢(19.5cm×14cm高3.2cm)


掛分八角皿(径24cm高3.5cm)


掛分平皿5寸(径16cm高2.5cm)


掛分平皿8寸(径24.5c高4cm)

ひとつの個体に2種類の釉薬を掛けるというとてもシンプルな意匠ですが、
相性のいい釉の組み合わせを見つけることと、それを形にほどよく収めること、
このふたつを果たすのはそう簡単ではないように思います。

前野さんの灰釉と鉄釉による掛分はどちらも落ち着いた色味をしていて、
印象的な見た目にはなりますがどれも全体の雰囲気はいたって静かです。

お使いのお客様から「盛り付け心をくすぐられる」「かっこよく盛りたいときに手が向く」
という話を度々お聞きします。
うつわが前に出るのではなく、お料理をしっかり引き立ててくれるようです。

当店では4年前に初めてご紹介しました。
それ以来うつわと同じく静かに、しかし確実にご好評いただいております。


掛分平皿5寸にズーム


掛分平皿5寸の裏


掛分八角皿にズーム


掛分八角皿の裏

ちなみに今回、釉の境目がキッチリしているものと、ぼんやりしているものがあります。
これは施釉の際にうつわを釉に浸したものと柄杓で掛けたもので生じた違いです。

掛分平皿は柄杓で表面だけに釉を掛けているので境目がぼんやりします。
裏には表に掛けた釉が伝い流れてはいるもの、施釉は無しです。

掛分八角皿は釉の入った甕に浸しているので水平線のようにまっすぐな境目になります。
広く蝋引きされた底面には釉が掛かりませんが、蝋が引かれていない縁に近い部分は施釉されます。

掛分八角皿のように蝋引きして釉に浸すというのが通常の手順だったようで、
これまで当店に並んだ掛分の作品は釉の境目がまっすぐなものが多かったです。

ただし今回は製作時間が足りず窯焚きの日が迫ってきてしまい、
蝋引きをするほどの余裕がなかったので時間短縮のために柄杓で掛けたものがいくつかあり、
結果として両方の表情のうつわが揃ったのだそうです。

個人的にはあのぼんやりした掛分も好みなので、どちらもご紹介できて嬉しく思います。


灰釉額皿(14.5cm×14.5cm高2.5cm)


鉄釉皿8寸(径25.5cm高4cm) ※完売御礼


灰釉壷(径14.5cm高18.5cm)


灰釉白打壷(径13.5cm高20.8cm)


ズーム

灰釉も鉄釉もそれぞれが単体でも十分魅力的です。
今回は少なめですが店内には灰釉、鉄釉の作品もあります。
是非じっくりとご覧になられてください。

「前野直史 展」会期中ですが明日はお休みを頂きます。
お間違えの無いようお気を付けくださいませ。

ブログは更新いたします。
ご覧頂けましたら幸いです。

どうぞよろしくお願いいたします。