「前野直史 小展」より、藁灰釉

2020年9月26日 土曜日
指描5寸皿藁灰釉(径15.5cm高4cm) ※完売御礼
指描8.5寸浅鉢藁灰釉(径25cm高6cm) ※ご売約御礼
ズーム
リム鉢8寸藁灰釉(径26cm高6.3cm) ※ご売約御礼

今回は特別にお願いしていた錫釉がとても印象深かったので真っ先にご紹介しましたが、
この藁灰釉の仕事も静かに渋く、いい味出していました。
前野さんも好みの仕上がりだったようです。

上の3点は釉薬が溶け切らずやや濁ったような感じになった箇所が見られ、
それが面白い表情になっています。
釉が乾かないうちにささっと施す指描きも愉快です。
 

盌2種 ※左は完売御礼。右は同手があります(現品はご売約済み)
湯呑藁灰釉(左:径8.5cm高8.2cm 右:径8cm高8.8cm)
土瓶藁灰釉 (左:18cm×11cm高16.8cm 右:径21cm×13.3cm高20cm)
徳利藁灰釉(径10cm高13.3cm)


藁灰釉の作品はこれまでにもいくつかご紹介したことがあります。
ただまとまった数で届いたことがないのでこうして取り上げることはありませんでした。
今回あらためていいなぁ、もっといろいろ見たいなぁと思いました。

蓋物、そば猪口、片口、ぐい呑み、筒… 頼んでみたいです。

次はお待ちかねのスリップウェアをご紹介いたします。
よろしくお願いいたします。

「前野直史 小展」より、錫釉

DMにも写っている前野さん私物の錫釉作品。しっかり使い込まれてます。

この度の小展はこの錫釉の作品を紹介するために開催した、と言っても過言ではありません。
4月の作品展は会期を狙ったかのようにCOVID-19が感染拡大したため中止を余儀なくされましたが、
錫釉の作品はその会に向けて特別にお願いしていた仕事でとても楽しみにしており、
DMの画像に採用することにも一切迷いがないほどでした。

中止になったのは残念でしたが、前野さんには作品の完成度を上げる時間ができました。
個展中止の決断と同時にこの小展のような機会を後日設けましょうと話し合いながら、
これはこれで悪いことばかりではないかもしれないと思いました。

事実、作品展の規模は小さくなりましたが作品の仕上がり、特に釉の調子は良くなったようです。
前野さんからそう聞いて嬉しく思いました。

店頭でのお客様の反応も上々です。
ざっとご紹介させて頂きます。
 

錫釉小皿(径11cm高2.8cm)、錫釉リム小皿(径13cm高2.5cm)
錫釉リム皿6寸(径18.5cm高3cm) ※完売御礼
錫釉リム皿8寸(径23.5cm高4cm)
錫釉リム皿9寸(径26.5cm高4cm)※完売御礼
錫釉楕円皿(23.5cm×19cm高4.8cm) ※完売御礼
錫釉八角皿(24.5cm×24.5cm高3.5cm) ※完売御礼

柔らかさ、温かみのある色味と質感を皆さん目に留め、手に取ってくださいます。
そして冒頭の画像の前野さんがご自宅で使っているカップと盌をお見せすると、
こんなに美しくなるのかと感激してご覧になられます。

私も前野さんのお宅で見た時、フランスあたりの古い陶器だろうなと思いました。
いつ頃のものか尋ねたら自作だというお返事を聞いてたいへん驚きました。
しかも電気窯での焼成だと聞いてすっ転びそうになりました。

この美しい陶器が古作ではなく平成の日本の生まれであること、
薪窯を用いて作陶される前野さんとその作品に持っていたイメージとのギャップ、
現代的な手法・素材による作品でもこんなに味わい深くなるものがあるという事実…
いろいろグッときました。

錫釉コーヒー盌皿(ソーサー:径16.5cm高2cm、全体:高8.5cm)
錫釉マグカップ(高11cm~11.5cm)
錫釉盌(径13cm高7cm) ※完売御礼

盌皿のお皿は単品でも使えそうな大きさと形です。
カップはソーサー付きのものにしてはやや大振りです。
スープにも良さそうです。

マグカップもやや大振りで、200㏄が7分目くらいです。
探すと見つからないサイズで、大きめをお探しの方にはちょうどいいとお選びいただけてます。

盌はご飯茶碗に見立てたくなる形です。
私にはちょうどいいのですが女性のお客様にはちょっと大きいなと言われがちです。
スープ鉢、ちょっとした盛鉢にお選びいただく方が多いように感じます。

ちなみに前野さんはカフェオレボウルをイメージして作ったのだそうです。
いろいろ見立ててお役立てください。

錫釉花器(径10.8cm高15.2cm) ※ご売約御礼
壺錫釉(径17cm高17cm)
阿古陀壷錫釉(左から 径14.5cm高13.2cm、径17cm高16.5cm) ※右、ご売約御礼


花を入れた画像がなくて恐縮です。
ただこうして置いてあるだけでもこの白の色味と質感、ふくよかな造形で存在感があります。
オブジェになると静けさと明るさが共にあるような不思議な雰囲気を感じます。

錫釉の作品、いかがでしたでしょうか。
私はとても好みで、欲しかったものはきっと残らないでしょうから、
今回きりではなくまた何か頼みたいと思いました。
お客様からのご注文・リクエストもどうぞお聞かせください。

さてこの度の「前野直史 小展」、SNSやブログに掲載した作品はすべて通販対応を承っております。
お目に留まるものがございましたらどうぞお問い合わせください。

よろしくお願いいたします。

「前野直史 小展」、開催中です。

店内の様子

19日から前野直史さんの小展を開催しています。
4月に予定していた個展はCOVID-19の感染拡大により中止を余儀なくされましたが、
特別に取り組んで頂いた仕事があり楽しみだった作品展でしたので諦めきれず、
規模を小さくして仕切り直しをさせて頂きました。
同様にご期待くださったお客様もいらっしゃり、嬉しい限りです。

今回は店内の半分ほどを使っての作品展になるため、「小展」としております。
どうなるか多少心配はありましたがslipware、型物、藁灰釉、錫釉…
前野さんの作品には幅があるので見応えは十分です。

29日まで開催しています。
まだまだたくさんの作品が並んでいますのでどうぞお出かけください。
尚、最終日29日は前野さんが在店してくださいます。
ご都合よろしければ是非。

Instagramにご紹介した作品、これからブログでご紹介する作品はすべて通販対応いたします。
目に留まるものがございましたら是非お問い合わせください。
よろしくお願いいたします。

以下、4月の個展のDMです。

DM

昨年前野さんを訪ねた際、自作の錫釉のカップにコーヒーを淹れてくださいました。
初めて錫釉の作品を手にしたとき、柔らかさと温かさを感じさせつつ、どこか無骨な
雰囲気も漂う白に不思議な魅力を感じたことを、飲みながら思い出しました。そして
使い込まれた今の姿も健気で実に美しく、こんなふうになるのかと感じ入りました。

聞けば錫釉の作品は薪の窯でも電気窯でも焼成するそうです。薪窯信者でありながら
現代的な手法を全否定しているわけではなく、作品によっては活用しているのです。
前野さんの陶工としての柔軟な一面が表れているようで、尚のことグッときました。

そんな錫釉の仕事、ある程度まとまった数と種類で紹介したいと思って注文はせず、
本展に向けて意識的に取り組んで頂きました。いつもの仕事も加わって、前野さんの
引き出しの多さを感じて頂けることと思います。どうぞご期待ください。

二つの作品展を終えて

2020年9月13日 日曜日

もうだいぶ時間が経ってしまいましたが7月の「森山窯 展」と8月の「岩井窯・山本教行 展」、
コロナ禍でこのお二組の作品展が無事に終了できましたこと、心より御礼申し上げます。

今までは個展や企画展になると会期中にブログを更新してきました。
その作品展に向けて作り手とやり取りする中で知ったこと、作り手とお客様の会話から知ったこと、
そういったその時々の新鮮で生々しい情報を記録することを意図して続けてきました。

「森山窯 展」では数回更新しました。
ただ店頭では予約制や入店制限の導入など慣れないことがいろいろあって気疲れしていたのと、
通販のお問い合わせをたくさん頂戴できたのはたいへん喜ばしかったのですが、
仕事量が増えいつものようにブログを書く気持ち的余裕が持ててなかったのが現実でした。

それを受けて「岩井窯・山本教行 展」では意識的に更新をしませんでした。
ステイホームのこのご時世で通販のご依頼もまた多数寄せられることが予想されましたので、
それに全力で取り組む時間の確保を優先しました。

そんなこんなで「岩井窯・山本教行 展」では思い切ってInstagramでのご紹介のみとしましたが、
やっぱりブログもあったほうがいいのかな、というのが実感です。

我ながら作品展の記録がブログにほとんどないことに違和感を拭えません。
SNSをやっていないお客様から寂しいというお声も頂戴しました。
作品展の際の情報発信についてはこれからも検討を重ねていきたいと思います。

Instagramでの動画投稿には大きなメリットを感じました。
会場全体の雰囲気を立体的に、現実味をもってお伝えできたのではないかと思います。

それに動画だと流れの中でかなりの数の出品作品をご覧いただけます。
店には来れないから何かあればぜひ通販で!と思ってくださっていたお客様にはとても有利で、
ご好評のお声をたくさんお聞きできました。

ブログもInstagramの画像投稿もつい文章を長々と書いてしまいます。
(本記事も長いですね。ご容赦ください。)
そういうの要らないとお思いのお客様にもよかったのではないかと思います。

とにかくInstagramの動画投稿は試してみたことでいろいろな発見がありました。
これからも活用していきたいと思います。

それぞれの作品展の様子や作品については 下記のリンクからもご覧いただけます。
作品はもうほとんど手元になく恐縮ですがどうぞご覧ください。(一部お客様の画像も含まれます)

「森山窯 展」 #森山窯展2020
「岩井窯・山本教行 展」 #岩井窯山本教行展2020 

来週の19日(土)からは前野直史さんの小展です。
COVIDの第一波により中止になった4月の作品展の仕切り直しです。
またInstagramの動画投稿も活用しつつ、前野さんの仕事をご紹介できたらと思います。

よろしくお願いいたします。

「岩井窯・山本教行 展」、明日からです。

2020年7月31日 金曜日

まずはじめにCOVID-19の感染拡大とあちこちで発生してしまった自然災害、
被害に遭われた方々やお近くの方々に心よりお見舞い申し上げます。

第二波が来ていると考えるのが妥当な状況かと思います。
「岩井窯・山本教行 展」は予定通り開催いたしますが会期中に営業時間を短縮したり、
会期自体を短縮をしたり、そういったことを決断せざるを得なくなるかもしれません。
可能性をしっかり念頭に置いて臨みます。

ご来店をご検討くださっているお客様におかれましても、上記ご承知おきくださいませ。
変更点がある場合はブログとSNSでお知らせいたしますのでご来店前にご確認頂けますと幸いです。
ご来店前にお電話頂いてももちろん結構です。
 

角皿いろいろ

作品展を安全に楽しんで頂けるよう当店なりにできる限りの策を講じます
お客様も自衛と体調管理をお忘れなく、また当店の対策にもどうかご協力ください。
特に体調がすぐれない場合はご来店をお止めになるよう、強くお願いいたします。

ご入店に際しましてはマスクの着用と手指の消毒をお願いしております。
マスクはお客様でご用意ください。
消毒液は入り口に設置していますが、アレルギーをお持ちの方はご持参くださいませ。

前からご案内してきたとおり、会期初日と二日目、1日(土)と2日(日)は完全予約制です。
ご予約のないお客様は店内にお入り頂けません。
お間違えのないようお気を付けくださいませ。
 

耳付楕円鉢いろいろ


ワクワクする画像と堅苦しいご案内、交互に失礼いたします。
店内こんなに賑やかなのに、いつものように開催できないことが悔しくて仕方ありません。
お客様と山本さんと一緒にワイワイしたかったです。

初日と二日目にご来店のお客様は持ち時間が45分と限られています。
きっといろいろ目移りするでしょうから時間制限はプレッシャーとなり、
落ち着いてお選びいただけないかと思います。

そんな厳しい条件を少しでも緩和すべく、店内の様子をインスタグラムに動画でアップしました。
ご予約のお客様は是非ご覧になり、ご来店時の戦略にお役立てください。

https://www.instagram.com/p/CDT0qplFuXz/

今回はご来店を断念されたお客様がたくさんいらっしゃいました。
そもそも遠いから当店には来られない、という方はもっと多いことと思います。
そんなお客様にも楽しんで頂けましたら幸いです。
 

赤絵柳文皿(径32cm)

「森山窯 展」に続き、慣れないことや実験的なことが続いています。
今回の動画は今日届いた、買ったばかりの道具を使って撮りました。
手振れは劇的によくなりましたが、まだ全然使いこなせておらず稚拙な動画で恐れ入ります。

でも動画で記録を残すのはいいなと思っているので続けていきたいです。
今回もいろいろと試みるかもしれません。

何はともあれ、瑞々しい作品の数々をしっかりご堪能いただけるよう努めます。
よろしくお願いいたします。