「瀬戸本業窯 展」から、麦藁手・とくさ

2017年10月26日 木曜日


麦藁手


太とくさ


三色麦藁手

昨日ご紹介した馬の目と同様に、麦藁手やとくさ紋も専門の職人さんが描いています。
大好きな意匠で度々仕入れていましたが、4・5年前に長く担当していた方がお亡くなりになられ、
その後はしばらく製作がストップしていました。

江戸期から今に至るまで愛され、作り続けられている意匠はなかなかありません。
なくなってしまうのかと心配しましたが次の職人をしっかり育てられました。

日本人のDNA的なものなのでしょうか、お好きなお客様がたくさんいらっしゃいます。
すぐに絶えるようなことはなくなって安心しました。


麦藁手皿(左から径11.5cm高2.5cm、径14.5cm高3cm、径19.5cm高3.5cm)


7.5寸皿(どちらも径22.5cm高5cm)


麦藁手のお皿を重ねて


太とくさのお皿も重ねて


筒湯呑(ともに径8cm高6.5cm)


麦藁手ご飯茶碗(小:径12cm高6cm、大:径13.5cm高6.5cm)


太とくさご飯茶碗(小:径12cm高6cm、大:径13.5cm高6.5cm)


三色麦藁手ご飯茶碗(小:径12cm高6cm、大:径13.5cm高6.5cm)


麦藁手片口(小:10cm×8.5cm高5.5m、大:15cm×13cm高6.5cm)


太とくさ片口(小:10cm×8.5cm高5.5m、大:15cm×13cm高6.5cm)

最初はご飯茶碗や湯呑みなどが多かったですが、
職人さんの習熟度に応じて大きなものも見られるようになってきたように思います。

昨年のSMLさんでの「咖喱と古民藝」でご一緒した際、商品としてではなく、
咖喱食堂でカレーを食べるときに使えるお皿として麦藁手の8寸ほどのお皿がありました。

それが非常に使いやすく作り手やお店の方々、お客様にも好評でした。
注文できないかすぐに相談しましたがそのお皿の線は前任の職人さんによるもので、
今の職人さんのはまだ商品として出せないとのことでした。

それが先月訪ねた際、「カレーのお皿持って行けそうですよ。」と聞いて楽しみにしていました。
7.5寸がそのサイズです。

線の感じは特に違和感なく、きれいに収まっています。
お皿としては縁の立ち上がりが効いてカレーやパスタに特に使いよいですが、
これくらいの大きさは使い勝手が広いのでいろいろと活躍してくれに違いありません。
一年待った甲斐がありました。


麦藁手鉢(径19.5cm高7cm)


太とくさ鉢(径19.5cm高7cm)


三色麦藁手鉢(径19.5cm高7cm)


麦藁手蓋物(小:径9.5cm高9cm、大:径15.5cm高12cm)


とくさ蓋物(小:径9.5cm高9cm、大:径15.5cm高12cm)

「瀬戸本業窯 展」、会期の半分を終えました。
台風のなか始まりましたがその後は落ち着いて、いいお天気が続いております。
また次の週末が怪しいですが…お足元が悪くならないうちにどうぞお出かけください。

尚、今展の出品物に関するお問い合わせへの対応は本日より始めさせて頂いております。
ほんとうに良い仕上がりのものが多いです。
インスタグラムやブログに気になるものが御座いましたらお気軽にご連絡くださいませ。

どうぞよろしくお願いいたします。

「瀬戸本業窯 展」から、馬の目

2017年10月25日 水曜日


馬の目皿9寸(径28cm高5cm)


馬の目皿5寸(径14.8cm高3cm)、7.5寸(径22.5cm高4.5cm)


馬の目ご飯茶碗(径12cm高6cm)、馬の目丼鉢(径15.5cm高9cm)※丼鉢、完売御礼


馬の目蓋物小(径9.5cm高9.5cm)、大(径15cm高12cm)


馬の目壷(径19cm高27.5cm)

馬の目皿は民藝や骨董にご興味がある方は皆さんご存知かと思います。
江戸から明治期にかけてかなりの数作られたようで骨董でもたくさん見かけますし、
根強い人気のある雑器です。

数年前に現行品として瀬戸本業窯が復刻したのですが、
馬の目を描くだけの職人も雇うという分業体制での復刻だったので驚きました。

「最初は厳しいお言葉をたくさん頂きました。」と雄介さんは話してくれました。
優品が古作に山ほどあるし、それらと同等のものが急に作れるはずはありませんから、
それは仕方のないことです。

ただ今並んでいる馬の目、線が走っててなかなか軽快です。
私も初めて見た時は違和感を禁じ得ませんでしたが、今のものには感じません。

一人に任せたことで取り組む数も増えて、良い修行になったことと思います。
復刻に関する窯元の諸々のご判断に拍手です。


馬の目皿9寸呉須(径28cm高5cm)


馬の目皿6.5寸呉須(径20cm高3.5cm)、7.5寸(径22.5cm高4.5cm)


ズーム


馬の目ご飯茶碗呉須(径12cm高6cm)、馬の目丼鉢呉須(径15.5cm高9cm)


馬の目蓋物呉須小(径9.5cm高9.5cm)、大(径15cm高12cm)※ともに完売御礼

呉須の馬の目は古作では見たことがありません。
先にご紹介した鉄絵とはまた違った雰囲気で、多くのお客様が手に取ってご覧くださっています。
呉須が滲んだ、流れた感じに惹かれるというご感想が聞こえました。


馬の目大皿 三つ目


鉄絵の目にズーム

こういう渦巻き模様は「続く」という意の縁起物としてよく描かれたそうです。
諸説ありますが、江戸期には馬を動力にして陶器を運んでいた人たちが多かったようなので、
きっとそういう人たちが渦を連ねて描いた模様を馬の目と呼んだのではないか、
と雄介さんは話してくれました。

たしかに馬の目に似せて描いたのならもっと違った模様になりそうです。
これなら馬の目よりもシジミのほうが似ています。
(「これは…しじみかなぁ…」と真剣に話すお客様は度々いらっしゃいます。)

それはさておき、この渦が「続く」という意の縁起物だという見立てにグッときました。
これから何かを始める方への贈り物にして頂けたら嬉しいです。

「瀬戸本業窯 展」から、二彩・三彩 その2

2017年10月24日 火曜日

今日は余白が広め、色味が穏やかな二彩・三彩をご紹介いたします。

昨日の記事でご紹介した二彩・三彩はうつわ自体の存在感が強いですが、
今日ご紹介するのものは控えめで、作品というよりは道具といった印象です。

あまり難しく考えずに使えるのはこちら、ということになるかと思います。
贈り物にもお薦めいたします。


三彩ミート皿(6寸:径18.5cm高3.5cm、7寸:径21.5cm高4cm、8寸:径24.5cm高4.5cm)


三彩丸縁鉢(小:径13cm高3.7cm、中:径14.5cm高4cm、大:径16cm高4.5cm)


三彩流し鉢(径19.5cm高7cm)


折縁三彩鉢(径27cm高7.5cm)


折縁三彩鉢にズーム


二彩櫛文大鉢(径31cm高6cm)


二彩櫛文大鉢にズーム


もひとつズーム

大きいお皿や鉢は穏やかながら、大きさゆえの迫力もあります。
どうしてもそれなりのお値段になりますが…
何人かでお金を出し合って送るプレゼントに強くお薦めいたします。

今までそのようにお求めくださったお客様は何名かいらっしゃいますが、
贈った方にたいへん喜ばれた、という後日談を皆さま聞かせてくださいました。
もらったことを想像するだけでうらやましいです。


三彩湯呑み(径9cm高8.5cm)、三彩急須(20cm×18.5cm高13.8cm)


三彩飯茶碗(小:径12cm高6cm、大:径13.5cm高6.5cm)


三彩飯茶碗の内側

ご飯茶碗や湯呑みの内側にほんのり入った色、きれいだなぁと思います。
こんなささやかな景色も使うたびに楽しませてくれるポイントになったりします。

しかしなんだかんだ、ベースとなる黄瀬戸の美しさとしっかりした形、
これがあってのことだとしみじみ思います。


黄瀬戸三方緑平皿6寸(径20.5cm高2.5cm)


黄瀬戸三方緑指文鉢(小:径16cm高5.5cm、大:径24cm高6cm)


黄瀬戸三方緑指文鉢を横から

緑釉を軽く流したものもいくつか御座います。
この手の落ち着いた雰囲気もなかなか魅力的ですよ。
ご来店の際はお見逃しになりませんようお気を付けください。

早いもので「瀬戸本業窯 展」、前半が終了しました。
1点ものが少しずつ旅立っていき売場の様子が変わってきましたが、
先日お伝えしたとおり質の高い、良い焼き上がりのものがまだまだたくさん並んでいます。

大袈裟ではなく、品物の質も量も、窯元さんを訪ねるのと同じかそれ以上かと存じます。
これからのご来店を予定されているお客様も期待してお出かけください。

尚、明日はお休みを頂きますのでお間違えのないようお気を付けくださいませ。
よろしくお願いいたします。

「瀬戸本業窯 展」から、二彩・三彩 その1

2017年10月23日 月曜日

二彩と三彩は比較的最近始まったのものになりますが、
今となっては瀬戸本業窯といったらこの手の作品を思い浮かべる、
という方もいるほどの代表的な仕事です。

常設でも度々紹介していますが1点もので入荷してからすぐにお求め頂くことが多く、
ブログやSNSではあまり紹介する機会がなかったかもしれません。

今回はたくさん並んでいます。
ざっとご紹介いたします。


三彩スープ鉢(左から径14.5cm高5cm、径16cm高5.5cm)


三彩流し鉢(径26cm高7cm)


ズーム


三彩皿(左から径19.5cm高3.5cm、径23cm高4.5cm)


ズーム


折縁二彩流し皿(左から径22cm高3.5cm、径25cm高3.5cm)


ズーム


折縁三彩流し皿(左から径22cm高3.5cm、径25cm高3.5cm)


ズーム


三彩蓋付丼鉢(径15.5cm高10.5cm)


三彩コンポート、青三彩コンポート(ともに径15.5cm高7cmほど)


上から


カップ&ソーサー(ソーサーの径16.5cm、この状態で高8.5cm)※右:完売御礼


ソーサーは皿として単独で使えるかたちです。


ワインカップ(径7cm高10.5cm)※右:完売御礼


ズーム

飴、緑、青、赤、白の組み合わせでうつわに施されます。
カラフルで絵的な印象が強く盛り付けがしにくいと言われることもありますが、
白っぽい色のお料理は単色の器よりもこういう器のほうが映えることもあります。
想像しながらご覧ください。

カップ類など立体的なものはオブジェ感が増します。
お皿や鉢類よりも焼成時に釉が動きやすい分、模様は動的な印象です。

ぐい吞みのような小さいものにも案外しっかり、可愛く収まります。
眺めながら呑むのは愉しそうです。


二彩ぐい吞み、三彩ぐい吞み(小:径6.5cm高3cm、大:径7.5cm高3.3cm)

次回は余白が多めの落ち着いた二彩・三彩をご紹介いたします。
お時間ございましたらまたのぞいてみてください。

よろしくお願いいたします。

「瀬戸本業窯 展」から、黄瀬戸

2017年10月22日 日曜日

瀬戸本業窯のうつわはいつだって鮮やかで、並べると棚がパッと明るくなりますが、
今回届いた品々を並べていて妙に売り場が冴えるような気がしていました。

初日の営業終了後、例によって谷屋さんで食事をしていたら雄介さんが、
「一年ほど前から焼上がりがいいものを少しずつ今展のために取ってました。」
と話してくれました。
それを聞いて納得、そして感激しました。

台風の中の幕開けとなってしまった「瀬戸本業窯 展」ですが、そういう品揃えになっています。
激しい雨風で足が向かなかったというお客様、まだまだ見応え十分ですので是非お出かけください。

さて今展もブログを更新してきます。
今回は瀬戸本業窯の黄瀬戸、無地のものをご紹介いたします。


黄瀬戸長皿(30.5cm×13cm高2.2cm)


黄瀬戸長皿、横から


紅小鉢(径12cm高5.5cm)


紅鉢 平(径19.5cm高4cm)※完売御礼

どれもシンプルで当たり前のかたちのように見えますしそうなのですが、
掬いやすさ、深さやそこの面積の塩梅など、使うとその完成度の高さに気付かされます。

長年作り続けられてきた中できっと多くの愛用者からの意見や要望があったことと思います。
そういったリクエストをもとに改良が加えられたことも、きっとあっただろうと思います。
そんなふうに「辿り着いたかたち」がたくさんあるこの窯元の強み、年輪を感じる次第です。


黄瀬戸どら鉢(径15.5cm高4.2cm)


黄瀬戸リム皿8.5寸(26.5cm高3.8cm)


使い込んだ湯呑と小皿(非売品)

瀬戸の白土、黄瀬戸の釉薬、表面の貫入、温かみと美しさを感じさせてくれます。
いろいろなお料理を受け止めてくれる懐の深さも魅力です。

使い込んで変わっていく表情も大きな魅力。
湯呑は水野さん宅で10年ほど使ったもので、内側はもっと育っていて味わい深いです。

小皿は飲食店さんでの30年戦士、もはや骨董品の領域です。
江戸期のものだと言われたら信じてしまいそうな表情をしています。

高台と縁の裏に欠けがありますがかまわず使い込まれたようで滑らかになっています。
瀬戸のきめ細かい土は欠けてもその箇所が徐々に丸まっていきます。
とても大らかですから、使う側も大らかな心構えでいると良さそうです。

どちらも会期中は店頭に展示しています。
お確かめくださいませ。


行灯皿 左から5寸(径15.5cm高1.8cm)、7寸(径21.5cm高2.2cm)、8寸(径25cm高2.5cm)


ズーム

行灯皿は瀬戸本業窯の大定番ですが、なぜか6寸がありません。
雄介さんに聞いても「そういえばないな、なんでないんだろ?」といったお答えでした。
理由があって作っていなかった、というわけではないようです。

ならば6寸はケーキ皿に絶対良いはず、欲しいとかみさんが言っていたし、
6寸があったら欲しいというリクエストを最近お二組から頂戴したところだし、
雄介さんにお願いしました。

作ってくださることになりましたので、
ご希望のお客様は CONTACTページ よりお声をください。
お早めにご連絡頂ければ最初の注文に便乗できます。


石皿8寸(径25cm高4cm)※ご売約御礼


ズーム

明日以降もいろいろご紹介して参ります。
お問い合わせも大歓迎です。

どうぞよろしくお願いいたします。