1周年謝辞

以前に山本さんのことを紹介した記事の中で、「自分の枠の中に色々なものを吸収しては
アウトプットするのを楽しんでいる、といった印象を受けました。」と綴りました。

これは山本さんの新旧の作品を見ての素直な感想です。ただ実際には苦悩や試行錯誤も
当然あったそうです。山本さんが苦労話を自分から進んで話すことはありませんが、
色々と伺った中でそういう話題に触れることがありました。

定番で制作している土鍋類はずっと同じ形ではなく、マイナーチェンジを何度も繰り返して
今の形とのことですし、個人の作品では色々な技法をやられていて楽しげではありますが、
そもそも自分自身が作品の出来に納得できるまでにどの技法をやっても当然時間がかかり、
そうやってできた作品には色々と物申され、技法を変えていくこと自体に意見されることも
多々あったそうです。

ただそんな話があったことを思い出しても、今の制作のお話や、「あと20年やりたいね」という
力強い言葉、昨日今日と山本さんが昔からのお客様や初めて会うお客様どちらとも楽しそうに
お話する姿を拝見し、またそのお話を近くで聞いると、かつての葛藤などもひっくるめて今は
楽しめていることがバシバシ伝わってきました。そのことに強く感じるところがありました。

やめてしまえば終わってしまう。でも続ければ辛いこともあるけど必ず良いこともある。
という意味合いのことを作り手、配り手、多くの先輩方からお聞きしたことも思い出されました。

様々な方から頂く叱咤激励のお言葉も、伝えてくれることに感謝して何度も反芻しています。

本日、当店は開店1周年でした。何もかも未熟ですが皆様に成長させて頂いていることを
実感しつつ、とても良い心持で迎えることができました。

お客様と、どんなかたちであっても関わってくださっている方々に心から感謝申し上げます。
これからも末長くお付き合い頂けますよう、どうぞ宜しくお願いいたします。

恐縮ですが河井寛次郎さんの「手に玉」。1ということで。

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