「森山窯 展」から、泥刷毛目・練炭釉・打掛け

今回もいつもの品々から作品性の強いモノまで、たくさん並びました。
毎年5月と10月に開催されている温泉津やきもの祭りがCOVID-19の影響で中止になり、
窯元さんへ出向くお客様も少なかったため、だいぶこちらに運べました。
なので定番の品々は数も種類も豊富に揃いました。

定番の確保が十分だったことも手伝ってか、作品展ならではの仕事も多めにご用意くださいました。
今回ご紹介する泥刷毛目、練炭釉、打掛けは見た目にインパクトのある技法です。
ただどれもどこか落ち着きがあって、それが森山さんの気配となっています。

そういった作品がいつもの仕事と並び、お互いの魅力を引き立てているようでした。
陳列を終えて店内を眺め、今回の「森山窯 展」はなんてカッコイイんだ‼と鳥肌が立ちました。

泥刷毛目8寸鉢瑠璃釉 その1 ※ご売約御礼
ズーム
泥刷毛目8寸鉢瑠璃釉 その2 ※ご売約御礼
泥刷毛目8寸鉢呉須釉  ※ご売約御礼
泥刷毛目9.5寸鉢呉須釉 その1 ※ご売約御礼
泥刷毛目9.5寸鉢呉須釉 その2 ※ご売約御礼
泥刷毛目蓋物呉須釉 ※ご売約御礼
泥刷毛目蓋物瑠璃釉 ※ご売約御礼

泥刷毛目は師匠の寛次郎さんが一時熱心に取り組んだ技法です。
この模様は失敗した筒描を雑巾で拭き取った時にできたものだと聞きます。
森山さんも同じように雑巾で拭くようにして施したそうです。

一目見て寛次郎さんの作品がやはり思い起こされます。
ただ眺めれば眺めるほど、あの激しさや強さではなく、落ち着きや静けさを感じます。

ちなみに泥刷毛目はメディアの取材で作り方を見せるためにやったことが何度かあったそうですが、
自身の作品として作ったのは初めてだそうです。
それもまた、森山さんらしいなと思います。
 

押紋鉢8寸練炭釉 その1 ※ご売約御礼
押紋鉢8寸練炭釉 その2 ※ご売約御礼
ズーム
土瓶練炭釉 中、大 ※ともにご売約済み
四方花器、一輪挿し、ピッチャー ※3点ともご売約済み
蓋物練炭釉 ※完売御礼
抹茶碗練炭釉 ※ご売約御礼
抹茶碗と角瓶にズーム

作品数が少ないようで図録などをよく探さないと見付からない程ですが、
練炭釉も寛次郎さんが晩年に取り組まれました。
森山さんは自分の作陶の中でもいずれ取り組もうと思っていたのだそうです。

ここ5年くらいコンスタントに続けていらっしゃいます。
当店の作品展でも過去にいくつかご紹介させて頂きました。

個体差が出やすいので焼上りの表情が様々です。
今回も黒く艶があるもの、透明感のない灰色のもの、その間、様々でした。
 

打掛9.5寸鉢 ※ご売約御礼

最後の打掛けも寛次郎さんは様々な作品で表現されました。
これも色や素材の組み合わせ次第で激しい模様になると思いますが、
森山さんは来待釉に釉上赤と黒で静かにまとめてます。

釉上赤が思ったより発色が弱くて狙い通りではなかったそうですが、
これはこれで私は好きでした。
8寸くらいの鉢でもやってみてほしいな、なんて思ってしまいます。

以上、ほぼすべてご売約済みで誠に恐れ入りますが、
今回の作品展において象徴的な品々でしたのでご紹介させて頂きました。

次回以降の記事にも練炭釉ものはちらほら出てきます。
やはりご売約が多いですが、何卒ご容赦くださいませ。

よろしくお願いいたします。

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