「森山窯 展」、明日からです。

森山窯の作品展は2017年が最後のはずでした。
作品展の後に返却しに伺う際は次の個展の時期について話すことが多いのですが、
3年前は森山さんから「個展は今回を最後にしたい」という旨の話を切り出されました。

ついにご本人から言われてしまったかと残念な気持ちになりましたが、
お二人のご年齢を考えれば妥当な判断でしかなく、同意せざるを得ませんでした。

その後は作品展がなくても常設でゆっくり紹介を続けていければいいやと思っていたので、
ある日ド素人の弟子を迎えることになったと聞いたときは驚きました。
手伝う人が入ったことは喜ばしかったけどまったくの素人、これから制作のペースは遅くなり、
仕入れの回数も量も減る予感がして複雑な気持ちになったのを覚えています。

ところがその弟子は異常に呑み込みが早くてみるみる成長していくし、
森山さんご夫婦も彼に引っ張られて気持ちが上向いているように見えて尚驚きました。
制作のペースは落ちるどころか、訪ねる度に上がり続けていったのです。

そうなると私も一取扱店として、一ファンとして、作品展のことを考えはじめます。
慎重にタイミングを見計らってご相談したころご快諾くださり、飛んで喜びました。

そんなわけで、もうないと思っていた「森山窯 展」、もう一度開催の運びとなりました。
こんな状況の中ではありますが、たくさんの方々と楽しむことができましたら幸甚です。

初日前夜の店内

本展におきましてはCOVID-19の感染防止のため初日と二日目を完全予約制にするなど、
お客様には思わぬ形でご不便をおかけすることになってしまい心苦しく思っています。

ただ森山夫妻が在店してくださいますので、この二日間は感染防止に万全を期さねばなりません。
ご理解いただけますようお願い申し上げます。

6日(月)以降は完全予約制ではなくなります。
ただし店内のお客様を5名を目安に制限させて頂きますので、
すぐにはご入店いただけないケースもあり得ます。
予めご了承くださいませ。

来店予約は受け付けております。
滞在時間に限りのあるお客様やスムーズに入店したいお客様はどうぞご活用ください。

通販は今回も承ります。
販売対応は会期終了後に開始となりますが、ご希望のお品物がございましたらその時点で、
contact@objects.jp までどうぞご連絡ください。
会期終了後にお求め頂けるかどうか、複数ある場合はまとめてご連絡いたします。

尚、本展の通販依頼につきましてはメールでのやり取りに限定させて頂きます。
インスタグラムのダイレクトメッセージやフェイスブックのメッセージは
メールに切り替えて頂くことになりますので予めご了承くださいませ。

以上、長くなりましたが会期前のご案内とさせて頂きます。
よろしくお願いいたします。

DM

森山さんは河井寛次郎、武内晴二郎という今でも人々を魅了してやまない個性的な
作品を数多く残した作家二人の元で修業を積まれました。森山さんの仕事には当然
その頃の影響が感じられるものがあるのですが、見てすぐにそれと分かるお二方の
個性をほどよく薄めたような、絶妙な穏やかさを帯びています。

本展に向けてはせっかくの機会なので、普段あまりやらない装飾が強めなものや、
師匠の作品をなぞるようなものにも取り組んでくださいました。どれもあの激しい
個性の気配がありはするのですがそれを覆うような静けさがしっかり伴っていて、
この「隠すことのできない静けさ」こそ森山さんなのだろうと感じ入りました。

写真の偏壷は成形をお弟子さん、施釉は森山さんがされたそうです。師匠の気配に
森山さんと弟子の手、森山さんの今までとこれからがここにあるような気がしました。
いつもの品々と、こんな品々も並びます。ぜひお出かけください。

◆森山さんご夫妻在店日 4日、5日

会期 2020年 7月4日(土) ~ 7月13日(月) ※8日(水)はお休みします
   営業時間 11:00~18:00

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