「GalleryONO in objects」から、現代のGABBEH

ひとつ前の記事で、小野さんは以前のガベの模様は「生まれた模様」、
現代のガベの模様は「作られた模様」だと話してくださったこと、
それから「以前のガベは目を閉じて100枚仕入れることができた。」
と仰られたことを綴りました。

ただ現在作られているガベにも驚きや喜びを感じさせてくれるものは常にあって、
今のベストと思えるガベを探して紹介している、とも話していらっしゃいました。

今回ご紹介するガベはすべてここ数年のうちに作られたものです。
OLDとはまた別の魅力をお感じ頂けたら嬉しいです。

GABBEH①(141cm×96cm)
GABBEH②(152cm×99cm)
GABBEH③(144cm×101cm)
GABBEH④(174cm×122cm) ※ご売約御礼

①~③は毛足の長さや形に均一性があって、縁の作りもしっかりしていて、
OLDに比べて全体的にきっちりしてます。
こういう細部の完成度がどんどん上がっていくのはどんな工芸でも同じでしょうか。

整い過ぎているとつまらないという方、作りが整っているほうが好みだという方、
様々いらっしゃいますので小野さんのガベはどちらもあってよかったと思う次第です。

ちなみに④は縁がゆらゆらしているし模様も独特で、ぱっと見てOLDだろうと思いました。
いつの時代にも変わり者、変わり物は存在するようです。

①にズーム
2にズーム。ペルシャ文字で「42」
②にズーム
③にズーム。ペルシャ文字で「57」
③にズーム
④にズーム

①は多くのお客様にインベーダーゲームを連想させました。
模様だけでなく背景が暗いのも効いているようです。
小野さんはこれを「Christmas GABBEH」と名付けていました。
感じ方は人それぞれです。

②と③にはそれぞれペルシャ数字が織り込まれています。
これは織元(ガベを取りまとめている会社)が織り子さんを識別するためのもので、
いわばサインのようなものです。

ガベはそれぞれの家庭で織ってもらい、できあがったものを織元が取りに行きます。
どれが誰の作かを判別できるように織元の指示でこういった印を用いることもあるのだそうです。
誰かが作った、という証があるのも悪くないです。

④はやっぱり変わっています。

GABBEH ランナー(259cm×80cm)
ズーム

本展のDMにはこちらのランナーを写しました。
DM用に何か送ってくださいとお伝えしたらこちらのみ到着。
上手く撮れなかったらどうしようと緊張しました。

こちらは小野さんが大好きな色、そして市松模様です。
市松模様はどこの国の、どんな時代にも必ずあって、必ず美しいものがる、
とかつて小野さんは話してくれました。

その事実を証明している逸品だと思います。

GABBEH⑤(201cm×146cm) ※ご売約御礼
⑤にズーム
⑤にズーム。ところどころにホクロのように黒い点が見られます。
GABBEH⑥(242cm×171cm)
⑥にズーム。
側面は緑です。

無地の2点にはガベの底力を見せつけられました。
あくまで持論ですが、素材がよくなければ無地はどうにもなりません。
それがこんなに美しいんです。打たれました。

どちらも毛がなめらかで長さがほど良く、寝転ぶと極上の気持ちよさです。
自然な揺らぎがある色、2点とも大きさがあるので景色のようにずっと眺めていられます。

大きすぎて敷いて展示することができず、巻いてあります。
すぐ広げて見て頂けますのでご来店の際は遠慮なく申し付けください。

ラグを織る女性

「GalleryONO in objects」は明日から後半です。

小野さんのガベをご紹介できるのは本展が最後の機会となります。
ご検討中のお客様、ご購入されるにしても今回は見送られるにしても、
後悔のないご決断をして頂けたらと思います。
お悩みでしたら可能な限り何度でもご来店ください。

会期は3月1日までです。
じっくり見て、触って、ガベの上に座って、お考え頂けたら嬉しいです。

よろしくお願いいたします。

Tags:

Comments are closed.