「齋藤十郎 展」より、スリップウェア

一本線の文様いろいろ  ※下左、ご売約
三本線の文様いろいろ  ※下左、下右、ご売約

スリップウェアは十郎さんの作陶において中心的な存在で、長く続けている仕事です。
メディアへの露出も多くご存知の方も多いことと思います。

技法についてはでググれば詳しい解説が見つかるでしょうからここでは割愛します。
ただ十郎さんが使っている道具にはぜひご注目頂きたく、ご紹介いたします。

一本線の文様を描くイメージ
三本線の文様を描くイメージ

文様は画像のような自作の道具を使って描かれます。
カレー粉の缶に穴をあけ、そこにエアコンの部品として使われている管を挿した、
ざっくりした道具です。

文様を思い通りに描きたい人はスポイトのような調整が簡単できるものを用いるのですが、
十郎さんはきれいに描けないように、あえて流れる化粧土のコントロールが難しい道具を作り、
使われています。

文様に自然な揺らぎやズレがあってどこか不完全だけど、そこに親しみや愛着を感じる、
というお客様の声は実によく耳にします。

それらを作る道具がこういう単純な仕組みで、こんな姿なのは微笑ましいと同時に、
どこか説得力さえ漂います。

スリップウェア楕円皿
スリップウェア7寸皿 ※ご売約御礼

2本線で文様を描くときは3本線用の道具の管を一つ塞いで、2本から出るようにするそうです。
これまた単純な仕組みです。

十郎さんは文様について、自分じゃなくてもできるようなものでいい、と話してくれました。
実際こうして道具を見せて頂くと、解説を聞かなくても直感的に分かるほどです。
いずれ人を何人か雇って一緒に仕事をしたいと考えているそうです。
すでにかつての窯元や製陶所のような量産が可能なポテンシャルを感じ、ワクワクしました。

横縞いろいろ
縦縞いろいろ
ちょいと引っ掻いたお皿2種。
かなり引っ掻いたサンマ皿
サンマ皿にズーム
使い古した茶筅を分解して貼っただけ、という簡単な道具で引っ掻いてます。

黄×黒は様々な文様がありますが、白×黒はシンプルな縞模様とか
縞に画像のような道具で引っ掻いてアクセントをつけたものが多く、
全体的にすっきりした印象です。

ただやはり、どこかしら「ゆるさ」を感じます。
形かなと思いましたが、シャキッとした形でもどこかユルい。
何はともあれ、十郎さんの作品に一貫している空気感だなぁと思います。

スリップウェア9寸皿

早いもので「齋藤十郎 展」、残すところあと3日となりました。
昨日からお問い合わせが急に増え、お返事にお時間を頂戴しています。
誠に恐れ入ります。

ご希望のお品物がバッティングしている場合、特にお時間を頂くことが御座います。
ご了承頂けますようお願い申し上げます。

まだまだ良いものたくさん並んでいます。
期待してご来店ください。

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