「佃眞吾 展」より、茶入れ


蔦 金輪寺(径7.7cm高8.5cm)


ズーム


内側

金輪寺はお茶やお茶道具に詳しくない人には馴染みのない呼び名だと思います。
恥ずかしながら私も疎い人間ですのでざっと調べた情報で恐れ入りますが…
元々は小型の経筒として使われていたものでそれが茶入れに転用されるようになった、
というのが有力な説のようです。

材は大きく育った蔦です。
最初に蔦だと聞いた時はすぐに信じられませんでした。
あの蔦です。どれだけ大きく育ったものか、想像するとゾクッとします。

そんな材が使われているせいか、簡素なかたちの小品ながら佇まいには強さを感じます。
時間が経って漆の透明度が今より増してきたら存在感も増してくるに違いありません。

ちなみに蔦の金輪寺は黒田辰秋さんも古作に憧れ、たくさん制作されたそうです。
佃さんの金輪寺からも古作や黒田作品への敬意を感じます。


根来手薬器 菊花(径9.3cm高7cm)


内側


根来手薬器(径7.7cm高8.5cm) ※ご売約御礼


内側

薬器も茶道具として親しまれていますが、その字のとおり薬を保存する器でした。
今回は根来手のものを2点ご用意くださいました。

作りの細かさ、確かさ、そして色味や質感、作品全体が醸し出す空気感…
隅々まで行き届いているなぁと感じます。

すでに骨董品のような味わいを帯びていますが使い込まれて出るような艶はなく、
人が何度も触って完成される美しさがこれらにはまだ秘められているように思います。
骨董の新品といったところでしょうか。


蓋にズーム

早いもので「佃眞吾 展」も残すところあと3日となりました。
こうしてまとめて作品を並べてみて、新たな発見や気付きがたくさんあります。
無事に開催できたことをあらためて嬉しく思う次第です。

これまでの常設では多くても棚一つ分並べるのが精一杯でした。
初日に比べれば当然減りましたが、まだまだたくさん並んでいます。
この機会にぜひご覧ください。

お問い合わせも数件頂いております。
誠にありがとう御座います。

目に留まるもの、気になることが御座いましたらお気軽にCONTACTページよりご連絡ください。
よろしくお願いいたします。

Tags:

Comments are closed.