「佃眞吾 展」より、箱

・刳り抜き

先日ご紹介したお盆は刳り抜きの仕事としてご理解頂きやすいかと思いますが、
これらも同じ木の塊から削り出したものです。
蓋と胴体で杢目がピッタリ合っているのがその証拠です。


欅 合子 コブ杢(11.8cm×11.6cm高8.2cm) ※ご売約御礼


内側


側面にズーム


栃 小箱(16.3cm×9cm高8cm)


外側と内側


蓋の上面、本体の裏面


サイン


栗 三段重(26.3cm×20.3cm高16.5cm)

欅の合子はコブ杢。木のコブを削ってできています。
全体的にゴツゴツしていますが、ズームした部分のように急に静かな箇所があったり、
クセのある感じがたまりません。

栃の小箱も元々は木の中にあった立方体で、それがごそっと箱になって出てきたかのようです。
断面が変わると木目の雰囲気がまったく違うのも見どころになっています。

どちらも決して大きなものではありませんが存在感があります。
何かに使うにも、ちょっとした空間に置くだけでもいい仕事してくれると思います。

ちなみに作品には吾の字が彫られたり、書かれたり、いろいろなサインがあります。

・指物


欅 八角合子(9.5cm×9.5cm高9.7cm)


内側


欅 八角盒子 その2(10.8cm×10.8cm高9.8cm)


縁にズーム。面取のようですが、一枚ずつ貼り合わせてあります。


桂杢重飾箱(18cm×7.6cm高14.6cm)


これも貼り合わせ。


箱の裏側にも緻密な仕事。

佃さんの作品には刳り抜きのような素材や手の力を感じる強い仕事もあれば、
こういう細やかで狂いの許されない仕事、人の知恵と技術を感じるものもあります。
木工作家としての実力を感じます。

どれもさり気ないカーブや肉付き、縁の処理、そういったところにも目が行き届いていて、
作品には職人的な厳しさと作家的な厳しさ、両方が存在します。
ご来店の際は遠慮せずに手に取ってご確認ください。

明日は茶入れによさそうな小物をご紹介します。
これまた細やかながら強くて美しく、存在感のある品々です。

どうぞご期待ください。

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