河井寛次郎 小間絵シール
京都の河井寛次郎記念館の売店にあるこの小間絵シール、
この度当店でも扱わせて頂けることになりました。
河井寛次郎さんは京都で作陶を続け生涯を終えられましたが、
お隣の安来市がご出身です。
出西窯や湯町窯とは親しい交流がありましたし、
石飛勝久さんの師匠、上田恒次さんは寛次郎さんの弟子でした。
それに森山窯の森山雅夫さんは寛次郎さんの内弟子として6年間師事するなど、
当店とお付き合い頂いている作り手とは深い関わりがあります。
また私事で大変恐縮ですが、工芸に興味を持ち始めてからすぐに民藝を知り、
ほぼ同時に河井寛次郎さんを知り、深く感銘を受けてこの仕事を生業としたい、
と思うようになりました。
辰砂窯変筒書蓋物(中期から晩年期にかけての作)、故河井須也子さんによる箱書付き。
好き過ぎて、寛次郎さんの作品も一点ご紹介しております。
そんなこんな色々あって、寛次郎さんにゆかりの深い島根にある当店で、
この小間絵シールをぜひ扱わせて頂きたいとお願いしてきました。
ご快諾頂けて嬉しい限りです。これからは京都と松江でお求め頂けます。
こちらは寛次郎さんが作品として残した墨画と、陶器のイメージや絵付けのイメージ、
木彫や家具デザインのラフスケッチなどなど、捨てられずに残った墨画、もたくさん
掲載されているちょっとマニアックな本です。
この本を「いや~、良いなぁ~。」と何度も見返していたので、記念館の売店で
小間絵シールをはじめて見た時は驚き、喜び、必要以上に買って帰りました。
ところで小間絵とは、新聞や雑誌などで余白を埋める小さな挿絵のことです。
河井寛次郎記念館の学芸員で寛次郎さんの孫にあたる鷺珠江さんによれば、
このシールの絵は実際に新聞社に提供され、使われていたものだそうです。
鷺さんの父上、河井博次さんがその小間絵の部分を切り抜いて纏めたものがあり、
河井寛次郎記念館ではその「小間絵スクラップ」が展示されることもあるとか。
そこから選りすぐったものがこのシールになっているそうです。
寛次郎さんの絵を今、こういう形で楽しむことができるのは実にありがたいことです。
店頭での販売はもちろん、つい先程からオンラインショップにも掲載しました。
河井寛次郎記念館にも松江にも出掛ける機会のないお客様、今すぐ欲しいお客様、
どうぞご利用ください。
コチラのページで絵柄などじっくりご覧ください。
先日ご紹介したおざぶガベも、その他のページ下部に10枚載せました。
どちらも皆さまのご利用を、心からお待ちしております。