Archive for the ‘個展・企画展’ Category

「森山窯 展」、通販について

日曜日, 7月 12th, 2020

「森山窯 展」にはたくさんのご来店を賜り、誠にありがとう御座います。
店内のお客様の数が増えた時にはご入店をお待ち頂くこともありましたが、
皆さま快く受け入れてくださりとても助かりました。重ねて感謝申し上げます。

個展や企画展の時はいつも会期中にブログにたくさんの商品を紹介しています。
今回もそうするつもりでいたのですが、作品数が非常に多く在庫状況も刻々と変わるため、
前回の記事以降ブログもSNSも通販につながる商品紹介を意識的に手薄にしました。
楽しみにお待ちくださったお客様にはお詫び申し上げます。

明日で会期は終了します。
残った作品は大部分を買い取ることにしましたので、明後日以降紹介して参ります。
掲載するものはすべて通販対応可能となります。
ご期待頂けますと幸いです。

ブログやSNSにご紹介済みのものでも「完売」「ご売約」といった文言がなければ購入可能です。
お目に留まるものがございましたらあわせてお問い合わせください。

よろしくお願いいたします。

「森山窯 展」から、二重押紋鉢

木曜日, 7月 9th, 2020

森山窯の大定番、押紋鉢もサイズが大きくなると模様を二重にされることがあります。
模様としては小うるさくなりはするもののゆったりとした造形と静かな釉の調子に覆われて、
結果穏やかになっている感じが好きで、これまでも時々注文してきました。

今回は作品展ということで、まとまった数をお願いしました。
これだけのバリエーションの中から選べたのは今回ならではだったと思います。
引き取りに伺ったとき、どれもよくてお客様が羨ましくなりました。

最後の1点をお求めになられたお客様も最初に選んで買われたお客様と同じくらい満足そうでした。
やっぱり全部よかったんだと確認できた気がしました。

二重押紋鉢9寸呉須 その1 ※ご売約御礼
二重押紋鉢9寸呉須 その2 ※ご売約御礼
二重押紋鉢9寸呉須 その3 ※ご売約御礼
二重押紋鉢9寸瑠璃 ※ご売約御礼
二重押紋鉢9.5寸糠釉 その1 ※ご売約御礼
二重押紋鉢9.5寸糠釉 その2 ※ご売約御礼
二重押紋鉢9.5寸呉須 ※ご売約御礼
二重押紋鉢9.5寸瑠璃 ※ご売約御礼

今回は押紋鉢だけでなく、全出品作品の焼き上がりが良かったです。
ただ中でも釉の流れや溜まりで表情を増す押紋鉢のこの辺サイズは一層冴えていたように思います。

個展前のある日、お電話で雅夫さんが「このところ天気が悪いからなかなか乾かなくて」
と心配そうに仰っていました。
この結果を受けて「却ってよかったんですかね」なんて笑い話にできましたが、
自然とともにある仕事なのだと実感した次第です。

型の成型が強く形もピシっとしていますし、押紋の強弱も狙ってなのかたまたまなのかいい表情に。
とにかくどこをとっても上位の仕上がりで、これらも今回の作品展においてとても心に残りました。

縁付鉢二重押紋(径26.5cm高6.5cm)
三重押紋鉢9寸呉須 ※ご売約御礼

今回ご紹介の品々も上の2点以外はすべてご売約となっており、誠に恐れ入ります。
次回からはまだ在庫があるものの割合がグッと増えます。
ご期待くださいませ。

ところで今日、森山さんご夫妻が再度お店を訪ねてくださいました。
だいぶ作品が少なくなったことをお伝えしたところお手持ちがあまりないとのでしたが、
追加をすこし届けてくださいました。

上の2点はその追加に含まれていたもので、今日から店頭に並びました。
最後のはなんと三重押紋、しかも初めて見た紋様です。
異国情緒を感じるのは私だけでしょうか。

他にも追加、再入荷、少しですがあります。
店内の売り場は小さくなりましたが、品数はまだかなりあります。
明日以降も期待してご来店ください。

よろしくお願いいたします。

「森山窯 展」から、久しぶりの型物

水曜日, 7月 8th, 2020

森山さんは来年で独立して50年になられます。
これまでに作った陶器の数はいったいどれほどなのか、想像がつきません。
ご本人に聞いても「いやーそれは分からない」と即答です。

数だけじゃなく、種類も相当な数お作りになられてきました。
古物の仕入れで数十年前の森山窯を見つけると必ず買って、後日お見せします。
「これは私が作りました。」とか「これは20年くらい前のかなぁ」と言いながら、
懐かしそうにご覧になられます。

需要が減ったからなのか、森山さんの気持ちから離れたからなのか、
今となってはなぜなのかは分かりませんが、「いつの間にかやらなくなっていた仕事」は
たくさんあるようです。

今回はそういうものも並びました。
弟子の三宅さんがしばらく奥に置いてあった型を出して見てみたところ、
そういう「いつの間にかやらなくなっていた仕事」の型がたくさん出てきて、
今回の個展に合わせてその中からいくつか作ってくださったのです。

ざっとご紹介します。
 

隅切鉢呉須 大 ※ご売約御礼
隅切鉢瑠璃 大 ※ご売約御礼

深角鉢6寸呉須 ※ご売約御礼
深角鉢6寸瑠璃 ※ご売約御礼
縁付角鉢7寸呉須 ※ご売約御礼
縁付角鉢7寸白 ※ご売約御礼
縁付角鉢8.5寸白(26cm×26cm高5cm)
縁付角鉢8.5寸瑠璃 ※ご売約御礼
楕円鉢大白流し ※ご売約御礼

懐かしく感じるもの、始めて見るもの、どちらもありました。
今あっても良さそうだけどな、とほぼすべてのものに対して思いました。
これから注文を受けて頂ければいいのですが…
やんわりご期待ください。

というわけで2回続けてほぼ販売済みの品物の投稿となりました。
次の記事もご売約多めになりそうです。誠に恐れ入ります。

その次からは在庫があるものも同時に紹介するようにしたいと思います。
通販でのご購入をご検討くださっているお客様はどうぞご期待ください。

よろしくお願いいたします。

「森山窯 展」から、泥刷毛目・練炭釉・打掛け

水曜日, 7月 8th, 2020

今回もいつもの品々から作品性の強いモノまで、たくさん並びました。
毎年5月と10月に開催されている温泉津やきもの祭りがCOVID-19の影響で中止になり、
窯元さんへ出向くお客様も少なかったため、だいぶこちらに運べました。
なので定番の品々は数も種類も豊富に揃いました。

定番の確保が十分だったことも手伝ってか、作品展ならではの仕事も多めにご用意くださいました。
今回ご紹介する泥刷毛目、練炭釉、打掛けは見た目にインパクトのある技法です。
ただどれもどこか落ち着きがあって、それが森山さんの気配となっています。

そういった作品がいつもの仕事と並び、お互いの魅力を引き立てているようでした。
陳列を終えて店内を眺め、今回の「森山窯 展」はなんてカッコイイんだ‼と鳥肌が立ちました。

泥刷毛目8寸鉢瑠璃釉 その1 ※ご売約御礼
ズーム
泥刷毛目8寸鉢瑠璃釉 その2 ※ご売約御礼
泥刷毛目8寸鉢呉須釉  ※ご売約御礼
泥刷毛目9.5寸鉢呉須釉 その1 ※ご売約御礼
泥刷毛目9.5寸鉢呉須釉 その2 ※ご売約御礼
泥刷毛目蓋物呉須釉 ※ご売約御礼
泥刷毛目蓋物瑠璃釉 ※ご売約御礼

泥刷毛目は師匠の寛次郎さんが一時熱心に取り組んだ技法です。
この模様は失敗した筒描を雑巾で拭き取った時にできたものだと聞きます。
森山さんも同じように雑巾で拭くようにして施したそうです。

一目見て寛次郎さんの作品がやはり思い起こされます。
ただ眺めれば眺めるほど、あの激しさや強さではなく、落ち着きや静けさを感じます。

ちなみに泥刷毛目はメディアの取材で作り方を見せるためにやったことが何度かあったそうですが、
自身の作品として作ったのは初めてだそうです。
それもまた、森山さんらしいなと思います。
 

押紋鉢8寸練炭釉 その1 ※ご売約御礼
押紋鉢8寸練炭釉 その2 ※ご売約御礼
ズーム
土瓶練炭釉 中、大 ※ともにご売約済み
四方花器、一輪挿し、ピッチャー ※3点ともご売約済み
蓋物練炭釉 ※完売御礼
抹茶碗練炭釉 ※ご売約御礼
抹茶碗と角瓶にズーム

作品数が少ないようで図録などをよく探さないと見付からない程ですが、
練炭釉も寛次郎さんが晩年に取り組まれました。
森山さんは自分の作陶の中でもいずれ取り組もうと思っていたのだそうです。

ここ5年くらいコンスタントに続けていらっしゃいます。
当店の作品展でも過去にいくつかご紹介させて頂きました。

個体差が出やすいので焼上りの表情が様々です。
今回も黒く艶があるもの、透明感のない灰色のもの、その間、様々でした。
 

打掛9.5寸鉢 ※ご売約御礼

最後の打掛けも寛次郎さんは様々な作品で表現されました。
これも色や素材の組み合わせ次第で激しい模様になると思いますが、
森山さんは来待釉に釉上赤と黒で静かにまとめてます。

釉上赤が思ったより発色が弱くて狙い通りではなかったそうですが、
これはこれで私は好きでした。
8寸くらいの鉢でもやってみてほしいな、なんて思ってしまいます。

以上、ほぼすべてご売約済みで誠に恐れ入りますが、
今回の作品展において象徴的な品々でしたのでご紹介させて頂きました。

次回以降の記事にも練炭釉ものはちらほら出てきます。
やはりご売約が多いですが、何卒ご容赦くださいませ。

よろしくお願いいたします。

「森山窯 展」、明日からです。

金曜日, 7月 3rd, 2020

森山窯の作品展は2017年が最後のはずでした。
作品展の後に返却しに伺う際は次の個展の時期について話すことが多いのですが、
3年前は森山さんから「個展は今回を最後にしたい」という旨の話を切り出されました。

ついにご本人から言われてしまったかと残念な気持ちになりましたが、
お二人のご年齢を考えれば妥当な判断でしかなく、同意せざるを得ませんでした。

その後は作品展がなくても常設でゆっくり紹介を続けていければいいやと思っていたので、
ある日ド素人の弟子を迎えることになったと聞いたときは驚きました。
手伝う人が入ったことは喜ばしかったけどまったくの素人、これから制作のペースは遅くなり、
仕入れの回数も量も減る予感がして複雑な気持ちになったのを覚えています。

ところがその弟子は異常に呑み込みが早くてみるみる成長していくし、
森山さんご夫婦も彼に引っ張られて気持ちが上向いているように見えて尚驚きました。
制作のペースは落ちるどころか、訪ねる度に上がり続けていったのです。

そうなると私も一取扱店として、一ファンとして、作品展のことを考えはじめます。
慎重にタイミングを見計らってご相談したころご快諾くださり、飛んで喜びました。

そんなわけで、もうないと思っていた「森山窯 展」、もう一度開催の運びとなりました。
こんな状況の中ではありますが、たくさんの方々と楽しむことができましたら幸甚です。

初日前夜の店内

本展におきましてはCOVID-19の感染防止のため初日と二日目を完全予約制にするなど、
お客様には思わぬ形でご不便をおかけすることになってしまい心苦しく思っています。

ただ森山夫妻が在店してくださいますので、この二日間は感染防止に万全を期さねばなりません。
ご理解いただけますようお願い申し上げます。

6日(月)以降は完全予約制ではなくなります。
ただし店内のお客様を5名を目安に制限させて頂きますので、
すぐにはご入店いただけないケースもあり得ます。
予めご了承くださいませ。

来店予約は受け付けております。
滞在時間に限りのあるお客様やスムーズに入店したいお客様はどうぞご活用ください。

通販は今回も承ります。
販売対応は会期終了後に開始となりますが、ご希望のお品物がございましたらその時点で、
contact@objects.jp までどうぞご連絡ください。
会期終了後にお求め頂けるかどうか、複数ある場合はまとめてご連絡いたします。

尚、本展の通販依頼につきましてはメールでのやり取りに限定させて頂きます。
インスタグラムのダイレクトメッセージやフェイスブックのメッセージは
メールに切り替えて頂くことになりますので予めご了承くださいませ。

以上、長くなりましたが会期前のご案内とさせて頂きます。
よろしくお願いいたします。

DM

森山さんは河井寛次郎、武内晴二郎という今でも人々を魅了してやまない個性的な
作品を数多く残した作家二人の元で修業を積まれました。森山さんの仕事には当然
その頃の影響が感じられるものがあるのですが、見てすぐにそれと分かるお二方の
個性をほどよく薄めたような、絶妙な穏やかさを帯びています。

本展に向けてはせっかくの機会なので、普段あまりやらない装飾が強めなものや、
師匠の作品をなぞるようなものにも取り組んでくださいました。どれもあの激しい
個性の気配がありはするのですがそれを覆うような静けさがしっかり伴っていて、
この「隠すことのできない静けさ」こそ森山さんなのだろうと感じ入りました。

写真の偏壷は成形をお弟子さん、施釉は森山さんがされたそうです。師匠の気配に
森山さんと弟子の手、森山さんの今までとこれからがここにあるような気がしました。
いつもの品々と、こんな品々も並びます。ぜひお出かけください。

◆森山さんご夫妻在店日 4日、5日

会期 2020年 7月4日(土) ~ 7月13日(月) ※8日(水)はお休みします
   営業時間 11:00~18:00