Archive for the ‘仕入れ・買い付け、旅’ Category

高山へ

土曜日, 7月 13th, 2013

「森山窯 展」が終わったばかりですが、8月の「安土忠久 展」に向けて高山へ行ってきました。
涼を期待していましたが昨日・一昨日はどこも暑かったようですし、
おまけに車のエアコンの調子が急に悪くなり…なかなかハードな旅でした。

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忠久さんの工房、外観

先日もお伝えしたとおり、忠久さんは現在療養中です。
ただ今年の冬は仕事に打ち込んでいたため、おなじみの品々から1点モノまで十分な数がありました。
しっかりご用意できます。

1点モノに関しては今年の冬の間だけではなく、これまでに作ってきた中から幅広く選ばせて頂きました。
充実の内容です。

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お休み中の窯

忠久さんを心配する気持ちが止むことはありません。
ただ今回の訪問でたくさんの作品を眺めていたら、むしろ励まされている気がしてきました。

お電話ではいずれ仕事に戻る気満々の、元気なお声を聞かせてくれましたし経過も順調のようです。

気合が入りました。
8月の個展、しっかりご紹介させて頂きます。
どうぞご期待ください。

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敷地内に無造作に置かれた塊。

福岡へ

木曜日, 6月 7th, 2012

先々週の篠山に続いて、先週は1泊3日の弾丸ツアーで福岡へ行ってきました。
まずは8月の企画展「色硝子」に参加して頂けることになった太田潤さんの工房へ。


太田潤さん

緑に囲まれた工房へ迎えてくださり午前中は窯の温度が上がるのを横目にゆっくりとお話を、
午後は制作の様子を見学させて頂きました。

太田潤さんについては後日、改めてご紹介いたします。
今回は行ってきましたのご報告のみで恐れ入ります。

続いて向かった福岡では工藝風向さんにお邪魔しました。
長々と居すわった上に近くのギャラリーやお店まで案内してくださって、大変充実した時間となりました。

風向さんからは以前メキシコのブリキ絵を分けて頂きましたが、
今回は鈴木召平さんの新羅凧を求めました。この凧が松江城の広場で揚がっていたら、きっと私です。

最後に訪ねたあまねや工藝さんは展示替えのお忙しいところでしたが、
山本教行さんが「箸置きをやたらといっぱい売った」と当店のことを話してくださっていたそうで、、、
嬉しいような恥ずかしいような、おかげさまでゆっくりとお話させて頂きました。

せっかくの九州も今回は福岡だけでしたが、先輩、大先輩とお話できた良き旅となりました。
お世話になった皆さまに心から御礼申し上げます。


手前左:口返鉢、手前右:口返浅鉢、奥:2点とも一輪挿し

ところで太田潤さんの硝子、企画展からのお付き合いと言いながらたくさんの品を前に我慢ならず、
少しですが持ち帰りさっそく店頭に並べました。
上の画像と6月7日現在のトップページ、2番目の画像に写っているのは太田さんの品です。

まずは企画展の下見に、でも構いません。どうぞ見に、触りにいらしてください。
下見のつもりがつい購入、も大歓迎です。


奥:モールそばちょこ、手前:口巻モール小鉢

沖縄行脚

水曜日, 12月 21st, 2011

行脚といっても扱わせて頂いている皆さんの仕事場が近いおかげで読谷周辺に2泊。
いるだけでテンションが上がる沖縄ですが内容も伴った良き滞在になりました。

モノは到着次第すぐに店頭に並べるのでその時にご紹介します。今回は旅の画像を少々。
初日に伺った上江洲茂生さんの工房から。


出来をチェックしているかのようなお面。上江洲さん曰く、たしかインドネシアの面。


素敵な器を使っている愛犬。

上江洲さんからすぐに届く分は少ないですが来年最初の窯で送って頂く予定です。
今回は前の窯からのおこぼれと、ド迫力の厳つい大物を取って来ました。

続いて訪ねた北窯。天気も良く開催中の陶器祭は大賑わいでした。


去年同様に宮城さんは包み係を率先してやられていました。寡黙で真面目なお人柄。


売り場を整える宮城さんの奥様。
今回は奥様ともお話しができて顔を覚えて頂けた(と信じています)のが嬉しかったです。


共司さんの工房でご馳走になりました。美味!

画像はありませんが共司工房の猫、プロント。
私の膝が気に入ったようでゴロゴロ言いながらスヤスヤ寝てしまいました。嬉しい。


米司さんの工房でもご馳走になりました。

美味!お祝いの時に食べる「なかみ汁」という沖縄料理など多種。
食べ過ぎてお腹爆発寸前でした。


宮城さんの工房の屋根にいるシーサー。

最終日は照屋佳信さんの工房へ。
今年の窯と以前の窯のものから選ばせて頂きました。


台風で壊れてしまった看板が工房の中に。


昼食をご一緒させて頂きました。

佳信さんが島豆腐じゃないのー?と言ったら奥様が「そうだ島豆腐たべてもらおうねー」と
食事を中断して車を走らせわざわざ買いに行ってくださり、恐縮を通り越して驚きました。
奥様が戻られてから2回戦目に突入。嬉しさのあまりここでもお腹爆発寸前まで頂きました。


「次の窯はもう少し早くやろうねー」とお二人。


照屋さんの工房の屋根にいるシーサー。

ご覧のとおり行く先々でご馳走になりました。
皆さんとたくさん話がしたくて用事が済んでもウロウロしていたら誘ってくださいました。

昨年も同じような感じで誘ってくださって、
オレまた食べてるな、いいのかな?という思いもありましたがどこへ行っても大変親切にして頂き、
面白い話がたくさん聞けました。

皆さまのご好意に心から感謝申し上げます。

こんな楽しい旅でしたが仕入れ内容も種類・量ともに豊富で非常に満足、到着が楽しみです。
そんなわけで年末年始は沖縄のモノがたくさん並びます。

後日ブログでも紹介しますが、全部は無理だと思います。
是非お出かけください。

丹波篠山へ

土曜日, 9月 24th, 2011

22日に丹波篠山の俊彦窯さんと平山元康さんを訪ねました。どちらでも仕入れと
じっくりお話ができ、日帰りでしたが久し振りの遠出は充実したものになりました。

俊彦窯さんではいつもどおり骨太な器たちを糠釉を中心に選びました。

糠釉面取り湯呑み、糠釉胴紐湯呑み

糠釉鎬紋飯茶碗、海鼠釉丼

糠釉鎬紋7寸鉢、糠釉八角皿

流し掛け9寸鉢、黒釉鎬紋尺皿

糠釉鎬紋湯呑み、糠釉鎬紋コーヒーカップ

こちらの湯呑みとコーヒーカップの焼き上がりは特に目に残りました。あるだけ
全部取ろうとしたところ「あら、一つは残しといてね。」と奥様。作る側にもとても
満足な出来栄えだったようです。こういうのが買い付けの醍醐味です。

もちろんお客様優先です。たくさんあるわけではないので早い者勝ちです。

いつもお洒落な清水俊彦さん。轆轤仕事をサクサクこなしておられました。
仕事姿もカッコイイ。俊彦さんには注文も受けて頂いたので後日更に届きます。
是非ご期待下さい。

そしてその後、平山元康さんのお宅へ。平山さんからは糠釉、飴釉、灰釉などを。

鉢合わせ焼締灰釉4寸5分皿

内側の灰釉は焼成中の酸素の量で色が変わります。同じ色に焼き上がったモノ(左・右)が
多いですが、何枚かなんとなく色が分れたモノ(中)があります。

灰釉8寸皿、鉢合わせ焼締飴釉3寸鉢、糠釉5寸浅鉢

糠釉そば猪口、糠釉湯呑み、糠釉マグカップ

飴釉ミルクピッチャー

今回もどれも色がきれいでした。ズームします。

灰釉とてもきれいです。

糠釉も冴えてます!

おなじみの飴釉。

飴釉櫛書6寸皿

こちらは3年ほど前に取り組んでいた模様で今はもう作られていないのですが、
仕事場を整理したら少し出てきたそうです。自分がとても気に入っていることを
以前しつこくお伝えしたのを覚えてくれていて、用意して下さっていました。
心から感謝です。これも多くはありません。早い者勝ちです。

そして同業者の間で度々話題になる、奥様の手料理が平山さんの器にもっさりと
盛られて出てくる「リストランテ平山」(あくまで同業の方がそう呼んだだけで実在
しません念のため)。お腹パンパン頂いてしまい毎度帰るのが億劫になります。

篠山へ行く前には山陽百貨店での「松本民芸家具と諸国民藝展」にお邪魔して
買い物を楽しみつつ勉強を。大変充実した1日でした。

紹介した品々は今日から店頭に並べました。勢いで店内少し模様替えをしたので
是非ご来店下さい。お問い合わせもお待ちしております。

先日の行脚

金曜日, 6月 3rd, 2011

最初に伺った石川昌浩さんは倉敷と東京での展示会を控えて相変わらずの多忙っぷりでした。
そうと知りながらも前回見忘れた仕事場を拝見しながらお話を伺いました。
後日詳しくご紹介します。

売り切れた網目丸壷(中)を持ち帰りました。でももう残1です。お早めに。

続いて向かった掛谷康樹さんの展示会は新柄連発でワクワクの展示でした。
これまでにやった柄の復刻も何点かあったようですが自分は初めてみるものばかりでどれも新鮮でした。
こちらも後日詳しくご紹介いたします。

その後は骨董のお店を数件。
先日開催された「目白コレクション」へ出店された方々を多く訪ねました。
好みのお店の皆さんが気合を入れて臨むとあって、メジコレに行けなかったのは残念でなりません。

それでも岡山でgalleryONOさん、京都で大吉さん、東京で長谷雄堂さんとギャラリー桑納さんに伺い、
皆様大変お忙しいところでしたが色々と勉強させてくださいました。

17世紀、ヨーロッパの教会の窓に使われていた硝子の円盤

お店ではありませんが京都の前野直史さんに見せて頂いた古陶は凄まじく、刺激的でした。
前野直史さんとは主にスリップウェアと須恵器を作陶されている方で、
当店での取り扱いはありませんが一度お会いしてみたいと思っていたのです。

以前から拝見していたブログからとても熱心な方に違いないと確信してましたが予想以上。
特に圧巻の所蔵品は古美術店級でした!

人から気難しそうだと思われるし、実際そうですよとご本人は仰っていました。
気難しいを否定はしません(失礼!)がそれよりもフランクな人柄と作陶への情熱が強く心に残る方で、
楽しくお話しさせて頂きました。

カッコイイ前野作品をお一つ分けて頂きましたのでガンガン使って楽しみたいと思います。

前野直史さんのスリップウェア鉢

村田森さんも相当な古いもの好きなので話が尽きませんでした。
そしてしっかり新作も見せて頂きました。

いつも何かに挑戦している村田さんは今も勿論挑戦中。いいモノ見せてもらいました。
お客様からリクエストのあった品と新たな注文も受けて頂けたので次の入荷も楽しみです。
ご期待くださいませ。

市松模様の楕円皿小と中だけこの日に入荷。

東京ではSMLさんとべにや民芸さんを訪問。
スリップウェアの企画を終えてどこか満足げなSMLのお二人と展示会真っ最中だったべにやの奥村さん。
良き兄さんたちの仕事ぶりは刺激になります。
まだまだ時間がかかりそうですが私も自分なりの方法をしっかり形にしていきたいものです。

もっと伺いたい方がたくさんおられましたが時間の限界。今回はこれで終了となりました。
ゴールデンウィークの連続営業とこの行脚の疲れが抜けきらない日々です。