「GalleryONO in objects」、終了しました。

2020年3月5日 木曜日
会期初日、開店直前の店内

「GalleryONO in objects」は盛会のうちに終了いたしました。
会期中たくさんのご来店とお問い合わせを賜りましたこと、心より感謝申し上げます。
ありがとう御座いました。

いつか小野さんのガベを、と思っていてくださったお客様がいらっしゃいました。
大きなサイズをお決めくださりとても嬉しかったです。
まだ小さいお子様もやがて喜んで引き継いでくれることと思います。
ご愛用くださいませ。

おざぶを買い足しに来てくださったお客様がいらっしゃいました。
ご家族の数より多くなったけどまぁいいかとのご判断、断固支持します。
ありがとう御座いました。

お持ちのおざぶ4枚のうち3枚は小野さんから、1枚は他のお店で買われたというお客様が、
その1枚は模様が気に入って買ったのだけど、使っているうちに質の違いを感じるようになった、
と話してくださいました。こういうことを会期中に言うのは嫌らしい気がしたので我慢しました。
今やっと言えて、すっきりしました。

硝子絵、時祷書、銀盃

古い物もとても好評でした。
意識してご用意くださった「西洋古民藝」、思っていたよりもお客様の反応がよくて喜びました。

キリスト教関連の美術は避けていたわけではないのですが、あまり興味を持てずにいました。
ですが今回いくつも届けてくださり、しかも長い時間じっくりと接することができ、
見えていなかった、気づいていなかった魅力を感じることができました。

小野さんが大好きなアフリカのものやはり魅力的でした。
身近で感じることができ、お客様にお渡しすることもでき、とても嬉しかったです。
これらの経験をただ過ぎた時間ではなく、糧にしていきたいと思います。

常設に並べたガベ、カンタ、HPEのタオルなど

本展会期中にブログでご紹介したGABBEH⑥ 、OLD GABBEH②と③、おざぶガベ数枚、
SNSでご紹介した小さなブリキ絵、イギリス19世紀の瓦、は引き続き店頭に並べています。
ご来店の際はぜひご覧ください。

上記以外のお品物で気になるものがございましたら、小野さんにお問い合わせください。

ちなみに小野さんは今月末に、自店 GalleryONO にて「最後のガベ 」と題した展示をされます。
タイトルのとおりだそうです。お好きな方はお見逃しなく。

4月にはおなじみの骨董イベント「目白コレクション」に参加されます。
どんなものを出されるのかはこれから 小野さんのブログ で紹介されると思います。
ぜひご覧ください。

数十年ぶりのお客様と小野さん

それにしてもCOVID-19、こんな事態を経験することになるなんて正直思っていませんでした。
「GalleryONO in objects」は難を逃れることができましたが…
これから状況が落ち着いて上記の2つの催事も無事に開催されることを心から願います。

長々と恐れ入ります。
小野さんのお仕事を紹介することができ、またたくさんのお客様と共有でき、楽しい10日間でした。
重ね重ね、感謝申し上げます。ありがとう御座いました。

「GalleryONO in objects」から、古いもの

2020年2月29日 土曜日

4年前の会では日本の民藝や作家のものを多めにご用意くださり、とても好評でした。
今回はどんなものをお考えか楽しみにしていたら「西洋古民藝を中心に」と連絡がありました。
私も好きな分野ですが扱う機会は少ないので是非にとお願いした次第です。

会期中、インスタグラムで様々ご紹介して参りました。
その甲斐あってかご来店のお客様にもSNSをご覧のお客様にもご好評で、
ご売約済みの品が多くなってきました。
誠にありがとう御座います。

どんなものが並んでいたかはインスタグラムのこちらのページをご覧ください。
instagramタグ #galleryono_in_objects_古い物
明日もいくつかアップいたします。 ご期待くださいませ。

ブログでのご紹介はこちらのブリキ絵のみとさせて頂きます。

ブリキ絵(25.5cm×35cm)

こちらは福岡の工藝風向、高木さんがメキシコから持ち帰ったものです。
昨年、ブリキ絵をまとめて展示販売される会がありそこに出されたのですが、
小野さんしっかり先頭に並んでゲットされたようです。

その展示販売の会は情報として知っていて、このブリキ絵も写真で見て感激しました。
いつか実物を見たいと思っていたらこんな形で目の前に現れ毎日眺めることできるとは、
まさかの巡り合わせでした。

今ではブリキ絵といえば高木さんと言っても過言ではありません。
ただその高木さんにブリキ絵の存在を教えたのは小野さんだったと知って驚きました。
尊敬する先輩二人の繋がり、そしてこのブリキ絵を紹介できることを心から嬉しく思います。

ズーム

小野さんはガベとオリエント考古美術を専門にしつつ、
世界各地のトライバルラグや古美術を幅広く扱っていらっしゃいます。

それ以外にも高木さんがブリキ絵について掘り下げるきっかけになったり、
谷由起子さんがHPEを興し、ラオスで布づくりをすることを後押ししたり、
ご自分がされている仕事以外にも結構な影響を与えてこられました。

そういえばおざぶガベは小野さんが織元に働きかけてできたものなのだそうです。
「こんな小さいの手間ばかりかかって嫌だ」と最初は文句を言われたけれど、
作ってみたらよく売れるので定番品になったそうです。

小野善平さんって「工芸界の隠し味」なんじゃないかと思えてきました。
静かにお仕事されているけれど、確かに効いているのです。

「GalleryONO in objects」最終日の明日も小野さんのガベ、ラグ、古美術品、
精一杯ご紹介させて頂きます。
よろしくお願いいたします。

「GalleryONO in objects」から、敷物いろいろ

2020年2月28日 金曜日

小野さんといえばガベですが、他にも様々な敷物を扱われています。
本展にはガベ以外の敷物もいくつか届けてくださいました。
ざっくりとご紹介いたします。

OLDキリム 南イラン カシュガイ族(218cm×133cm)
ズーム
縁にズーム


こちらのキリムは 1950年頃のもので、小野さんが独立して間もない頃に仕入れたそうです。
懐かしそうに話してくださいました。

退色が見られますが真新しい状態よりもむしろ美しいのではと予感します。
縁のチリチリ、ここは使われていると徐々に取れてなくなってしまうのですが、
ご覧のとおりしっかり残っています。
状態の良さを示しています。

OLDキリム 南イラン(236cm×132cm)
縁にズーム
ボンボンにズーム

大きくてギリギリ画像に収まらず…手前は巻いた状態で恐れ入ります。
こちらは山羊の毛で織られており、硬さがあってかなり丈夫そうな印象です。
そんな強そうな印象とは裏腹に等間隔についた飾りや四隅のボンボンがかわいらしいです。
こちらもOLD、1950年前後の作です。

段通 堺(190cm×89cm)
ズーム

今回唯一の日本のものです。
海外の絨毯に憧れるも羊のいない日本では同じものを作ることが叶わず綿で作った、
それが段通だそうです。

初めて見たときはどこか日本のものらしくない印象を受けましたが、
目指していたものが海外の絨毯だったと知って妙に納得しました。

こちらは大正から昭和初期の頃に堺で作られたもので、使用されたものです。
なので毛足はくたっとしていますが、まだまだ使えそうな状態です。

ウールの敷物 チベット(158cm×90cm) ※ご売約御礼
ズーム

古いものが続きましたがこちらは現代のものです。
この手の絨毯はまだ日本であまり紹介されていないそうです。
連続した模様がかわいらしく、たくさんのお客様の目を惹いています。

どこか日本のもののような雰囲気も漂うので親近感を覚えました。
お客様もどこかで見たことあるように感じるそうで、不思議そうにご覧になられます。

ウールですが目が詰まっていません。
なのでガベとは手触りや重さが全然違っています。
軽やかです。

会期序盤の店内の様子。

まさかの事態で日本中が、というか世界中が慌ただしく落ち着きませんが、
「GalleryONO in objects」は予定通り3月1日まで開催いたします。
ご来店もお問い合わせも、心よりお待ち申し上げます。

本展に並ぶ敷物や古美術、欲しいけど高価だからと諦められてしまうことがあります。
もしもう少しで手が届きそうならば、それはちょっと残念です。
分割でお支払頂いているお客様もいらっしゃいますので、どうぞお気軽にご相談ください。

他店さんで高額なものを買ったり仕入れたりする際に分割でのお支払いをご了承くださり、
いい買い物ができたことが何度もあります。
なので当店でも同様の対応をさせて頂いております。

ちょっと背伸びしてでも、いいものをお持ち頂けたら嬉しいです。
微力ですがお手伝いさせてください。

よろしくお願いいたします。

「GalleryONO in objects」から、現代のGABBEH

2020年2月26日 水曜日

ひとつ前の記事で、小野さんは以前のガベの模様は「生まれた模様」、
現代のガベの模様は「作られた模様」だと話してくださったこと、
それから「以前のガベは目を閉じて100枚仕入れることができた。」
と仰られたことを綴りました。

ただ現在作られているガベにも驚きや喜びを感じさせてくれるものは常にあって、
今のベストと思えるガベを探して紹介している、とも話していらっしゃいました。

今回ご紹介するガベはすべてここ数年のうちに作られたものです。
OLDとはまた別の魅力をお感じ頂けたら嬉しいです。

GABBEH①(141cm×96cm)
GABBEH②(152cm×99cm)
GABBEH③(144cm×101cm)
GABBEH④(174cm×122cm) ※ご売約御礼

①~③は毛足の長さや形に均一性があって、縁の作りもしっかりしていて、
OLDに比べて全体的にきっちりしてます。
こういう細部の完成度がどんどん上がっていくのはどんな工芸でも同じでしょうか。

整い過ぎているとつまらないという方、作りが整っているほうが好みだという方、
様々いらっしゃいますので小野さんのガベはどちらもあってよかったと思う次第です。

ちなみに④は縁がゆらゆらしているし模様も独特で、ぱっと見てOLDだろうと思いました。
いつの時代にも変わり者、変わり物は存在するようです。

①にズーム
2にズーム。ペルシャ文字で「42」
②にズーム
③にズーム。ペルシャ文字で「57」
③にズーム
④にズーム

①は多くのお客様にインベーダーゲームを連想させました。
模様だけでなく背景が暗いのも効いているようです。
小野さんはこれを「Christmas GABBEH」と名付けていました。
感じ方は人それぞれです。

②と③にはそれぞれペルシャ数字が織り込まれています。
これは織元(ガベを取りまとめている会社)が織り子さんを識別するためのもので、
いわばサインのようなものです。

ガベはそれぞれの家庭で織ってもらい、できあがったものを織元が取りに行きます。
どれが誰の作かを判別できるように織元の指示でこういった印を用いることもあるのだそうです。
誰かが作った、という証があるのも悪くないです。

④はやっぱり変わっています。

GABBEH ランナー(259cm×80cm)
ズーム

本展のDMにはこちらのランナーを写しました。
DM用に何か送ってくださいとお伝えしたらこちらのみ到着。
上手く撮れなかったらどうしようと緊張しました。

こちらは小野さんが大好きな色、そして市松模様です。
市松模様はどこの国の、どんな時代にも必ずあって、必ず美しいものがる、
とかつて小野さんは話してくれました。

その事実を証明している逸品だと思います。

GABBEH⑤(201cm×146cm) ※ご売約御礼
⑤にズーム
⑤にズーム。ところどころにホクロのように黒い点が見られます。
GABBEH⑥(242cm×171cm)
⑥にズーム。
側面は緑です。

無地の2点にはガベの底力を見せつけられました。
あくまで持論ですが、素材がよくなければ無地はどうにもなりません。
それがこんなに美しいんです。打たれました。

どちらも毛がなめらかで長さがほど良く、寝転ぶと極上の気持ちよさです。
自然な揺らぎがある色、2点とも大きさがあるので景色のようにずっと眺めていられます。

大きすぎて敷いて展示することができず、巻いてあります。
すぐ広げて見て頂けますのでご来店の際は遠慮なく申し付けください。

ラグを織る女性

「GalleryONO in objects」は明日から後半です。

小野さんのガベをご紹介できるのは本展が最後の機会となります。
ご検討中のお客様、ご購入されるにしても今回は見送られるにしても、
後悔のないご決断をして頂けたらと思います。
お悩みでしたら可能な限り何度でもご来店ください。

会期は3月1日までです。
じっくり見て、触って、ガベの上に座って、お考え頂けたら嬉しいです。

よろしくお願いいたします。

「GalleryONO in objects」から、OLD GABBEH

2020年2月25日 火曜日

小野さんは新旧のトライバルラグを扱われてきました。
古いガベは主に1950年代に作られた未使用のもので、本展にも5点並びました。

すべて状態はすこぶるよく、これからも永くお使いいただけることと思います。
織られてから70年が経っていますので紫外線などの影響を受けた退色は見られますが、
惨めな色褪せとは違って美しい退色です。ガベの強みです。

現代のものに比べると毛足の長さが不均一だったり、縁の作りがガタガタしていたり、
全体的にざっくりしています。だからといって貧弱だということはありませんので、
作られた年代や人々の息遣い、空気感として受け入れて頂けますと幸いです。

OLD GABBEH ①(155cm×91cm)
OLD GABBEH ②(180cm×105cm)
OLD GABBEH ③(132cm×103cm)
OLD GABBEH ④(144cm×116cm) ※ご売約御礼
OLD GABBEH ⑤(168cm×104cm)

床に敷いた状態、壁に吊った状態の画像が混ざっています。
ややこしくて恐れ入ります。

1、2,3枚目のものは草木染めで染め上げた毛で織られています。
ビビットな色や模様ですが同時にどこか落ち着きも感じます。
天然染料の力でしょうか。

4,5枚目の色味のものには染めていない羊毛がそのまま使われているそうです。
5点どれもいい手触りですが、4,5枚目の色味のものは目にも静かで、幾分柔らかく感じます。

この時代や仕入れを始めたころのガベの模様は「生まれた模様」、
現代のガベの模様は「作られた模様」だと小野さんは話してくれました。
OLDにも現代にもいいものがあるから小野さんは両方扱われているのですが、
「以前のガベは目を閉じて100枚仕入れることができた。」とも仰いました。

そんな言い方ができるほど、昔のガベはそれぞれに魅力的だったそうです。
同時代の5点がご紹介できとても嬉しく思います。

①にズーム

②にズーム
③にズーム
④にズーム
⑤にズーム

5の真ん中からすこし左上にいったところと、少し右下にいったところに差し色があります。
ガベにはこのような全く関係ない色や模様が唐突に入っているものが時々見られるのですが、
織り子さん(ガベを織る女性)が自分や家族の身に何かいいことがあった時にその印として
意図的に入れている、なんて場合もあるようです。

⑤にズームの部分を織ったときは余程いいことがあったのでしょうか。
そんなことを考えるとなんだか心温まります。

こういう理由があるようなないような差し色や模様、形の揺らぎ、色むら、
どんなものにも本来的に備わっているノイズのようで私は心地よく感じます。
お好きな方にお渡しできたら嬉しいです。

明日か明後日に現代のガベをご紹介いたします。
ご覧いただけますと幸いです。